○月●日 天気 雨のち晴 変な雲
皆さんすでにご存じの通り、私はパソコンを所有している。(Hな)ゲームをする為ではもちろん無く、CGをやる事が目的で購入(作成?)したものだ。余談になるが先日「THE WINDOWS」という雑誌で行われたビットマップコンテストに応募したところ、何とか入選する事が出来た。とは言っても残念賞とさほど変わりの無い賞ではあったが……これも読者投票に協力(?)してくれた友人諸氏のお陰。この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました……
さて。CGを描くという事は楽しく、かつ手間隙かかる面倒な作業である。しかし描く技術を上達させるという面から見ると単にそれだけのものではない。私が思うに、CGは実際に絵を描く時の為にもかなり有効な練習の場になり得る。
何も伊達や酔狂でこんなことを言っているわけではない。私自身、CGを始める前と後では描き方が随分変わったという経験がある。その理由はつまり、「CGで色を塗る」時に絵そのものに(描き手独特の)立体感が要求されるからだ。
「そんなのCGじゃなくたって、色塗るんならみんな同じじゃん」と言われるかもしれないが、実際に紙に色を塗る時必要とされるのは「色を塗る事によって立体感を創出する」事であって「立体感のある絵に色を塗る」事とは異なる(もちろんどちらも難しい事ではある)。CGは、紙に色を塗るのと違ってどんなに工夫しても色は平面的にしか置けない。立体感の無い絵に陰影をつけても平面は平面、現実感の無いCGが出来るだけだ。CGを始めたばかりの頃、私はコレで自分の絵の下手さ加減を嫌というほど思い知らされた。結果、CGをやる為にデッサンをやり直すという何ともおマヌケな羽目に陥る事になる。
もっとも、最近は色々なソフトがたくさん出て様々な効果を表現出来るようになっているのでそんな状況も変わってしまうかもしれない。……でもグラフィックソフトって高価んだよな。誰か買ってくんねえかなあ……
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第11回