今週の2冊

              Of Mice and Men         (既刊・洋書)

           コレ英語で言ってみよう!
      「岩村圭南のセンテンス・オブ・ザ・デイ」の本
 (新刊・邦書)


    
Published Book Of Mice and Men

日本語版

Of Mice and Men
     日本版タイトル : ハツカネズミと人間
                  著者 : John Steinbeck

  今週は、アメリカの文学作品です。それもジョン スタインベックの出世作となった"Of Mice and Men"です。

  自分の農場を持ち、ウサギを飼って暮らすことを夢見たジョージとレニーの2人の渡りの労働者。この2人は、全く対象的で、ジョージは、頭が切れて小柄、一方のレニーは、図体は大きいが、頭は弱く不器用ときている。それでも2人は、気づかない間に、お互いに依存しあう関係になっていた。

  2人は、夢を追いかけながら、ある農場で働いていたが、ある事件がきっかけで衝撃的な結末を迎えてしまう。

  久しぶりに、文学作品らしい文学作品を読んだ気がします。でも長編でなく、100ページ足らずですから、それ程読破するのに、時間はかからないと思います。

  でも英文は、言葉のなまりを表現してあったり、時々英語の教科書には載っていないようなものがあるので、手ごわいですよ。

  中学生の娘の学園祭の古本市で買ったペーパーバック(¥100)でしたが、満足しました。こんな切ない友情もあるんですね。

 分類        : 物語(文学作品)
 こんな人に    : 英文で究極の友情物語を読みたい人
 レベル       : TOEIC 600点以上、
              登場人物の気持ちまで読み取るには800点以上
 英語、日本語比 : 100% : 0%
 読む場所     : 電車、アメリカのカリフォルニアの地図が見える場所
 辞書の必要度  : TOEIC 800点以下は必要
 アマゾン      : http://tinyurl.com/y6h8s4
Useful Expressions
P2

  Evening of a hot day started the little wind to moving among the leaves. The shade climbed up the hills toward the top. On the sand banks the rabbits sat as quietly as little gray, sculptured stones. And then from the direction of the state highway came the sound of footsteps on crisp sycamore leaves. The rabbits hurried noiselessly for cover. A stilted heron labored up into the air and pounded down river. For a moment the into the air and punded down river. For a moment the place was lifeless, and then two men emerged fromthe path and came into the opening by the green pool.

  暑い日の暮れ方に、木々の葉をそよがせて、微風がふき起こった。夕闇が、丘陵の頂へ向かって、這い上がっていった。砂州には、ウサギどもが、小さな灰色の、彫り物の石のように、静まりかえってすわっていた。やがて、州道の方向から、かさかさいうすずかけの木の落葉を踏んでくる足音聞こえてきた。ウサギどもは、いそいで、音もなく姿を隠した。足長の一羽のアオサギが、ぎこちなく空に舞い上がり、ばたばたと騒がしく川下へ飛んで行った。しばらく、あたりは静寂にかえったが、まもなく、小道から2人の男が現れ、緑色をした淵の脇の空き地にやってきた。

  They had walked in single file down The path, and even in the open one stayed behind the other. Both were dressed in denim trousers and in denim coats with brass buttons. Both wore black, shapeless hats and both carried tight blanket rolls slung over their shoulders. The first man was small and quick, dark of face, with restless eyes and sharp, strong features. Every part of him was defined : small, strong hands, slender arms, a thin and bony nose. Behind him walked his opposite, a huge man, shapeless of face, with large, pale eyes, with wide, sloping shoulders ; and he walked heavily, dragging his feet a little, the way a bear drags his paws. His arms did not swing at his sides, but hung loosely.

  彼らは、一列にならんで小道をおりてきたが、空き地に来ても、一人はもう一方の後ろについていた。二人とも、デニムのズボンに、真鍮のぼたんのついたデニムの上着を着ている。どちらも、黒い、不恰好な帽子をかぶり、固く巻いた毛布を肩にかけていた。先に立った男は、小柄できびきびしていて、顔は浅黒く、眼が絶えず動いていて、鋭い、たくましい容貌をしている。小さながっちりした手、すんなりした腕、肉のない骨ばった鼻、彼のどの部分も輪郭がはっきりしていた。彼の後ろについてくる男はその反対で、まとまりのない顔に、大きな、青白い眼を持ち、幅広のなで肩をした大男だった。彼は、熊が足を引きずるように、幾分足を引きずり気味に、重々しく歩いていた。腕は両脇で振らずに、だらんと下げ、ただ重い両手が振り子になって動いているにすぎなかった。

New Book コレ英語で言ってみよう!
「岩村圭南のセンテンス・オブ・ザ・デイ」の本

コレ英語で言ってみよう!「岩村圭南のセンテンス・オブ・ザ・デイ」の本!
著者 : 岩村 圭南 編    2006年9月5日発刊

  英語学習者には、NHKのラジオの英語講座でおなじみの岩村圭南先生の本です。個人的には、岩村圭南先生の英語関係のラジオ講座は大好きですね。

  さらに、ポッドキャストを愛用している人には、「岩村圭南のセンテンス・オブ・ザ・デイ」の番組を聴いておられた方も多いのではないでしょうか。

  この本は、このポッドキャストの番組の内容を書籍化したものです。実際の場面で使えそうな、365センテンスが掲載されています。

  左のページに日本語、右のページに英語で、赤い透明のシートが添付していて、それを英文の上に重ねると、英文が見えなくなる仕組みになっています。

  日本語を見て、全て英文が出てくるようになれば、あなたもかなりの日常英会話の達人です。

  365の英語フレーズだけでなく岩村先生の解説も収録した「岩村圭南のセンテンス・オブ・ザ・デイ」は、アップルの音楽配信サービスiTunes Music Storeの「オーディオブック」コーナーで10月下旬より購入可能とのことです。興味のある人は、下記にアクセスしてみて下さい。

  http://www/apple.com/jp/itunes/

 分類        : 日常英会話基本フレーズ集
 こんな人に    : ネイティブの基本フレーズをマスターしたい人
 レベル       : TOEICの400点以上
 英語、日本語比 : 40%:60%
 読む場所     : 電車の中、または声を出して音読、暗唱できる場所
 辞書の必要度  : TOEIC必要なし
 音声        : ネットから入手
 アマゾン      : http://tinyurl.com/yy4etf
Useful Expressions
P14

何かいいことがあった相手に声を掛けるとき
「ラッキーね!」
⇒ Lucky you!

分かったような返事をしているけど、本当に大丈夫?と確かめたいとき
「わかった?」
⇒ Got it?

友達に出くわし、調子を尋ねたいとき
「どうしたの?」
⇒ What's up?

「調子はどう?」と聞かれて
「絶好調だよ。」
⇒ Never better.

今日はつくづくついてない。。。。
「どうして私なの?」
⇒ Why me?

友の頼みだ、快く聞いてあげようじゃないの
「楽勝だよ。」
⇒ No sweat.

相手の話を一瞬聞き逃したら
「もう一度言って?」
⇒ Come again?

悪夢の再来だ。。。。
「またかよ。」
⇒ Not again.

家に帰って
「ただいま。」
⇒ I'm home.

いちいち言い訳をさえぎる相手に
「でも、でも、言うなよ!」
⇒ No buts! 


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 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。