今週の2冊
The Great Blue Yonder
(洋書)
SPEAK AMERICAN (洋書) = アメリカ人の英語
(新刊・邦書)
Published Book |
The Great Blue Yonder
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日本語版
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The Great Blue Yonder
日本語タイトル : 青空のむこう
著者 : Alex Shearer
物語は、少年Harryがお姉ちゃんとけんかして、家を飛び出した後、トラックにひかれて死んでしまったところから始まる。 少年は、生きているときは全く気づかなかった思い、この世にやり残したことを、何とかやり遂げてからあの世に旅立ちたいと、この世に生きている人から見えない状態(幽霊?)で戻ってきて、思いを遂げようと努力する。
読み終わった後に、妙に本の表紙の青さと、描かれている少年が印象に残る作品です。
英語は、少年を主人公にしたお話なので、難しい単語は出てきません。比較的読みやすい現代小説です。
分類 : 物語
ページ数 : P182
こんな人に : たまには、物語をのんびり読みたい人に
レベル : TOEIC 600点以上
英語、日本語比 : 100% : 0%
読む場所 : リラックスできる場所、出来れば青空の下で
辞書の必要度 : TOEIC700点以下の人は必要か
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Useful Expressions |
P178
I stood there a while and thought about what Arthur's mum had said. So
I'd come back. I wouldn't be a ghost for ever. I'd come back. I'd live
on, in people's thoughts and memories, and everything I'd ever done and
everything I'd ever been would have made a difference. Not necessarily
a big difference, but a difference just the same.
And when I waded in now, and became part of that great blue ocean, I
wouldn't be me any more, but I'd be part of the stuff that made new life,
and I'd all go into making new thoughts, and new people.
(日本語版”青空のむこう”P234より)
しばらくそこに立って、アーサーのお母さんが言ったことを考えた。ぼくはもどるんだ。ずっと幽霊のままじゃない。もどって、みんなの思いや記憶の中に生きるんだ。そしてぼくがしてきたことで世界は変わるし、ぼくがいたことで世界は変わる。大きく変わるわけじゃないけど、少しでも変わることはたしかだ。
下に飛びこんで、青い海の一部になったら、ぼくはもうぼくじゃなくなって、新しい生命の一部になり、新しい考えや新しい人々の一部になるんだ。 |
New Book |
SPEAK AMERICAN アメリカ人の英語 |
原書
日本語版
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SPEAK AMERICAN
アメリカ人の英語
著者 : Dileri Borunda Johnston、伊藤菜摘子 訳
日本語版 2006.2.25 発刊
アメリカでESL(第二言語としての英語)の教師をしていた著者が、イギリスのロンドンに移り住んだ時に、英語が話せるからといって、イギリス人と同じ言葉を話しているわけではないことに気付き、アメリカを訪れたり、アメリカ人と仕事をする中で、著者と逆の意味で同じ体験をしているに違いない全ての人のために書いた本とのことです。
日本人のためだけに書かれた本ではないので、かえってそのため生のアメリカが伝わってきます。
日本語版は、つい最近NHK出版から発売され、NHKのテレビ・ラジオの英語関係のテキストにも紹介されています。
原書で読んでも、日本語版で読んでもどちらでも良いのですが、アメリカに留学する人、駐在する人には是非お勧めしたいしたい本です。米語と英語の違いに始まって、以下の通り9章にわたって、アメリカの文化が纏められています。
Chapter 1 アメリカ社会
Chapter 2 食文化
Chapter 3 旅と移動の手段
Chapter 4 休日と休暇
Chapter 5 スポーツとレジャー
Chapter 6 アメリカの教育制度
Chapter 7 住宅事情
Chapter 8 日常生活
Chapter 9 計量の単位
自分が、駐在の時にこの本があったら、どれだけ役に立ったことか。残念。また、アメリカ駐在する機会があったら、バイブルがわりに持って行きたい1冊です。米語と英語の違いを学びながら、日本にいながらアメリカ文化を垣間見るには良い本です。
分類 : 米語と英語の比較書、アメリカの生活ガイドブック
こんな人に : 米語と英語の違いを知りたい人
アメリカの生活文化を知りたい人
これからアメリカ留学、駐在する人
レベル : TOEIC 得点関係なし
英語、日本語比 : 20% : 80%(日本語版) 100% : 0%(原書)
読む場所 : アメリカの地図が飾ってある部屋、スターバックス
辞書の必要度 : 必要なし
アマゾン : http://tinyurl.com/zls3g |
Useful Expressions |
原書P142
Key Americanisms:
Americans call any person they share living quarters with a roommate,
even if they live in a house or apartment.
日本語版P162
イギリス英語では、ひと部屋を共有している「同室者」をroommate、アパートや一軒家を共有している「同居人」をhousemateまたはflatmateと使い分けますが、アンリか英語ではどちらの場合もroommateと言います。
Americans refer to the room that contains the toilet as "the toilet."
They always call it the bathroom (in a home), or the restroom, the ladies'
room, or the men's room (in public places). The men's room is never called
"the gents'." Americans always say "I need to go to the
bathroom," not "I need to use the toilet."
toiletは、いぎりすでは「トイレ、お手洗い」の意味ですが、アメリカでは「便器」の意味になります。アメリカ英語では、個人宅のトイレはbathroom。一方、公共の場所にあるトイレはrestroom、またはladies'
room(女性用)、men's room(男性用)と言います。イギリスでは「男性用トイレ」をgents'と言いますが、これはアメリカでは使われません。
「トイレに行ってきます」
米:I need to go to the bathroom.
英:I need to go use the toilet.
建物の階数の呼び方も、アメリカとイギリスで異なります。
「1階」米:first floor
英:ground floor
「2階」米:second floor
英:first floor
原書P143
A guest bathroom is never referred to as a cloakroom; a cloakroom is the
place where coats are left when people arrive somewhere, especially a restaurant
or a theater.
日本語版P166
アメリカ英語で言うbathroomはトイレまたはトイレつき浴室のことです。「(客用)簡易バスルーム」をイギリス英語でcloakroomといいますが、アメリカ英語のcloakroomはレストランや劇場などで上着を預ける「クローク」です。
(Americans don't like using the word "toilet," and only use it
to refer to the toilet bowl itself. A bathtub can be called a tub, but
not a bath. A bath is what you take when you get in the bathtub.)
toiletという語には注意が必要です。イギリス英語ではこれは「トイレ」の意味でふつうに用いますが、アメリカ英語ではtoilet bowlつまり「便器」意味になるため、少々下品な響きになってしまうのです。
「浴槽」は、イギリス英語ではbathですが、アメリカ英語ではbathtubまたはtubです。アメリカ英語のbathは、浴槽に入って行うもの、つまり「入浴」の意味です。
原書P149
Americans don't use the word "rubbish." They will sometimes refer to an idea that they think is stupid as garbage, but not as often as British speakers use "rubbish." They use a lot of words that are not polite instead, such as "bull," "bullshit," "bunk," "malarkey," and "crap." The more polite thing to say is "That's ridiculous.")
日本語版P175
「ごみ」はアメリカ英語ではgarbage、イギリス英語ではrubbishです。イギリスでは「ばかげたこと、くだらないこと」の意味のスラングとしても、このrubbishを使います。garbageも同じ使い方はできますが、アメリカではbull、bullshit、bunk、malarkey、crapといったスラングのほうがよく使われます。もう少し丁寧に言う時は、"That's
ridiculous."となります。 |
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