今週の2冊

             The Catcher in the Rye (洋書)

                  Let's Speak English with Snoopy! 

              スヌーピーと英語で話そう!(
新刊・邦書)


 
    

Published Book The Catcher in the Rye

日本語版
The Catcher in the Rye
     日本語版 : ライ麦畑でつかまえて
                  著者 :  J. D. Salinger 

  1951年に書かれた、ロングセラー作品。

   大人のうわべだけの行動に反発し、学校をやめさせられることになった16歳の少年が、大都市ニューヨークをさまよい、街で出会った人々、昔の彼女、見知らぬ子供、妹と話しながら、相手に対する感情を細かく描写した作品です。

  青春期の心の葛藤を描いた玄人好みの作品で、その評価は恐らく二分するでしょう。受ける人には、受けますが、嫌いな人には、全く受け入れられないかも。

  英語は、TOEIC700点程度で読めると思いますが、心理描写が多いので、上級者向きと言えるでしょう。ニューヨークに行ったことのある人には、街の雰囲気が容易に伝わってくると思います。文学作品好きの人におすすめです。

  分類        : 物語
  ページ数     : 191ページ
  こんな人に    : アメリカ人の50年代の文学作品を読みたい人
               高校生の時に学校に反発していた人
  レベル       : TOEIC 700点以上
  英語、日本語比 : 100% : 0%
  読む場所     : ひとりになれる場所
  辞書の必要度  : 800点以下は必要か
  アマゾン     :  http://tinyurl.com/j3gpb

Useful Expressions
第22章後半部分

'Daddy's going to kill you. He's going to kill you,` she said.

I wasn't listening, though. I was thinking about something else - something crazy. 'You know what I'd like to be?` I said. `You know what I'd like to be? I mean if I had my goddam choice?`

`What? Stop swearing`"
'You know that song "If a body catch a body comin' through the rye"? I'd like -'
'It's "If a body meet a body coming through the rye"!' old Phoebe said. 'It's a poem. By Robert Burns.'
'I know it's a poem by Robert Burns.'

She was right., though. It is 'If a body meet a body coming through the rye.' I didn't know it then, though.

'I thought it was "If a body catch a body,"' I said. 'Anyway, I keep picturing all these little kids playing some game in this big field of rye and all. Thousands of little kids, and nobody's around - nobody big, I mean - except me. And I'm standing on the edge of some crazy cliff. What I have to do, I have to catch everybody if they start to go over the cliff - I mean if they're running and they don't look where they're going. I have to come out from somewhere and catch them. That's all I'd do all day. I'd just be the catcher in the rye and all. I know it's crazy, but that's the only thing I'd really like to be. I know it's crazy.'

(日本語版より)

「お兄さんはパパに殺されるはよ。きっと殺されるわ」彼女はそう言った。

しかし、僕は耳をかしてなかった。僕は別のことを考えてたんだ − 別のばかげたことを「僕が何になりたいか教えてやろうか?」と僕は言った。「僕が何になりたいか言ってやろうかな?なんでも好きなものになれる権利を神様のやろうがくれたとしてだよ」

「何になりたいの?罰当たりな言葉はよしてよ」
「君、あの歌を知ってるだろう『ライ麦畑でつかまえて』っていうの。僕のなりたいー」
「それは『ライ麦畑で会うならば』って言うのよ!」とフィービーは言った。「あれは詩なのよ。ロバート・バーンズの」
「それは知ってるさ、ロバート・バーンズの詩だということは」

それにしても、彼女の言うとおりなんだ。「ライ麦畑で会うならば」が本当なんだ。ところが僕は、そのときはまだ知らなかっただよ。

「僕はまた『つかまえて』だと思ってた」と僕は言った。「とにかくね、僕にはね、広いライ麦畑やなんかがあってさ、そこでちいさな子供たちが、みんなでなんかのゲームをしてることが目に見えるんだよ。何千っていう子供たちが、みんなでなんかのゲームをしてるとこが目に見えるんだよ。何千っていう子供たちがいるんだ。そしてあたりには誰もいない − 誰って大人はだよ − 僕のほかにはね。で、僕はあぶない崖の淵に立ってるんだ。僕のやる仕事はね、誰でも崖から転がり落ちそうになったら、その子をつかまえることなんだ − つまり、子供たちは走ってるときにどこを通るかなんて見やしないだろう。そんなときに僕は、どっからか、さっと飛び出していって、その子をつかまえてやらなきゃならないんだ。一日中、それだけをやればいいんだな。ライ麦畑のつかまえ役、そういったものに僕はなりたんだよ。ばかげていることは知ってるよ。でも、ほんとうになりたいものといったら、それしかないね。ばかげていることは知ってるけどさ」


New Book Let's Speak English with Snoopy!
スヌーピーと英語で話そう!
Let's Speak English with Snoopy!
スヌーピーと英語で話そう!

著者 :  Charles M. Schulz  2006.2.28 発刊

  だれでも一度は読んだことがあるスヌーピーのコミック。そのコミックを見ながら、いくつかの英語のフレーズを勉強しちゃおうという本。

  内容は、下記4パートに分かれており、92項目について、1項目両開きの2ページで完結。左ページにコミック、右ページに重要フレーズと単語について解説が施されています。

  First Step 会話のきっかけになるフレーズ
  Second Step 会話を発展するフレーズ
  Third Step 言いたいことを表現できるフレーズ
  Fourth Step 知って得するフレーズ

  スヌーピーのコミックは、アメリカ的ジョークがふんだんに盛り込まれています。日本的笑いとは違ったアメリカンジョークを理解できれば、あなたも立派な国際人(かな?)。

 分類        : 読み物、文法物
 こんな人に    : 勉強でなく気軽にコミックで英語に触れていたい人
 レベル       : TOEIC 400点以上
 英語、日本語比 : 20% : 80%
 読む場所     : どこでもOK
 辞書の必要度  : 必要なし
 アマゾン     :  http://tinyurl.com/s5j9d
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Lesson 051 Theme : live by 〜   〜で暮らす
(Lucyと弟のRerunの会話)

Lucy : Go back to sleep. There's no school today.
      寝てていいのよ。今日は学校はお休みよ

Rerun : Say that again.
      もういっぺん言って

Lucy : Go back to sleep. There's no school today.
      寝てていいのよ。今日は学校はお休みや

Rerun : Words to live by.
      その言葉のお陰で生きていける

(以下解説文より)
"live by 〜"は”〜で暮らす””〜を生活の指針とする”です。"live"の本義は”生きる”。"She knows how to live."で”彼女は人生の楽しみ方を知っている”となります。成句では"live for 〜"は”〜を生きがいにする”や、"live it up"で”気ままに暮らす””楽しいときを過ごす”がよく使われます。

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 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。