今週の3冊

                 バカと戦う英語(新刊・邦書)

   Why Men Don't Listen and Women Can't Read Maps(洋書)

  The Oxford Picture Dictionary English/Japanese(洋書・学習書)

    
New Book バカと戦う英語
バカと戦う英語 
  著者 : デイビット・ワグナー 2005.11. 21 発刊

 世間の常識から外れたふるまいをする「バカ」や、どうしようもない行動をする「バカ」、また人をいらいらさせる「バカ」を相手に、如何に自分の気持ちを英語で相手に伝えるかを提案する書。

 「心の叫び」「イジワルさん」「よいこさん」の三つの対応策が、それぞれの状況でまとめられています。英語の表現方法をこの本から学ぶというよりは、読み物として楽しみながら読めます。「心の叫び」の表現方法を暗記して、使ってしますと、ひょっとして、相手とケンカになってしまうかも。。。。

 たまには、気軽な英語本を読みたい人にはよいかも。

 分類        : 読み物
 こういう人に    : 日ごろのうっぷんを英語で晴らしたい人。
              困った奴を英語で注意したい人
 レベル       : TOEIC 400点以上から800点程度
 英語、日本語比 : 30% : 70%
 読む場所     : 電車の中
 辞書の必要度  : 必要なし
 アマゾン      : http://tinyurl.com/fsn8j
Useful Expressions
第4章 電車や飛行機で遭遇するバカの対処法 Section 1 隣に座ったバカ
P114 ヘッドホンからじゃんじゃん音漏れするほど大音量で音楽を聞いているバカに対して、

「心の叫び」
Hey, Mr. Airhead! Did you know that the brains of people who listen to loud music turn to powder over time?"
ねえ、うすらバカさん。大きな音で音楽聞いてる人の脳みそって、だんだん粉状になるって知ってた?

「イジワルさん」
Hi. Sorry to interrupt you. but your fly is open. Did you hear me?
こんにちはー。お楽しみ中すみませんが、社会の窓が開いてますよー。聞こえますかー?

「よいこさん」
Do you think loud music should be outlawed on trains?
電車内での大音量の音楽は、違法にすべきだと思いますか?

Published Book Why Men Don't Listen and
Women Can't Read Maps
日本語版
Why Men Don't Listen and Women Can't Read Maps
日本語タイトル : 話を聞かない男、地図が読めない女
著者 : Barbara and Allan Pease

  一言、読んでいて本当に面白かった。男女差別についてではなく、”違い”について科学的、歴史的に見て、男と女の考え方の違いが客観的に描かれています。

  読みながら、”なるほど”、”うん、あたっている”とつぶやきながら、最後まで一気に読んでしまいました。結婚している人、異性と交際中の方にはお勧め。だけど、うまくいっていないカップルの一人が、相手側に”これを読んでごらん”と勧めたら、なお一層関係が悪化するかも。まずは、自分が読んで、相手との接し方を改善し、関係がうまくいくようになってから、相手にも読んでもらう方がいいかな。

  英語は、それほど難しくなく、TOEIC700点あれば大意はつかめるはず。英語の勉強としてではなく、内容が面白いので、是非読んでみてください。

 分類        : 読み物
 こんな人に    : 異性の気持ちを理解して、良好な関係を築きたい人
 レベル       : TOEIC 700点以上
 英語、日本語比 : 100%
 読む場所     : 電車の中、異性のパートナーと離れた場所
 辞書の必要度  : 日本語版を読んだ人は必要なし。
              英語版から読む人はTOEIC800点未満は必要
Useful Expressions
訳は日本語版より

Chapter 4 Talking and Listening
"Men Talk Silently to Themselves"

  Men evolved as warriors, protectors, and problem solvers. Their brain bias and social conditioning prevent them fro showing fear or uncertainty. This is why, when a man is asked to solve a problem, he often says, "Can you leave it with me?" or "I'll think it over." And that is exactly what he does - he thinks it over silently, with an expressionless face. Only when he has the answer does he speak or look animated to show he is ready to communicate the solution.

  Men talk mainly inside their heads because they don't have the verbal capability that women have to use words externally for communication. When a man is sitting starting out a widow, a brain scan shows that he is having a conversation with himself inside his head. When a woman sees a man doing this, she assumes that he's bored or idle and tries to talk to him or give him something to do. A man often becomes angry when interrupted. As we know, he can't do more than one thing at once.

第4章 話すこと、聞くこと
"男は自問自答する”

  敵と戦い、家族を守り、問題を解決すべく進化してきた男たち。彼らは恐怖や不安を表に出すことなど許されない。やっかいごとを相談されると、男は、「僕にまかせてもらえるかい?」とか「あとで考えてみる」と答える。うそではない。ひとりになってから、無表情な顔でじっと考えをめぐらせるのだ。そして答えが見つかってはじめて、男の顔は生気を取り戻し、解決策を人に伝えようと口を開く。

  女は外部とコミュニケーションをとるのに言葉を使うが、男の言語能力はそこまで発達していない。そのため男はもっぱら頭の中で話をする。窓辺に座って外を眺めている男の脳をスキャンしてみると、自分と会話しているのがわかるだろう。だが、女には、男は退屈しているか、さぼっているようにしか見えない。そこで話しかけたり、用事を与えようとして、ときには男を怒らせる結果になる。ご存知のとおり、男は一度にひとつのことしかできないのだ。

"Women Think Aloud"

  "My wife drives me crazy when she's got a problem or is talking about what she intends to do that day," said a man. "She talks out loud about the options, possibilities, people involved, what she needs to do, and where she'll be going. It's so distracting, I can't concentrate on anything!"

  A women's will verbalize a series of items out loud in random order, listing all the options and possibilities.

  A woman's brain is prewired to use speech as a main form of expression, and this is one of her strengths. If a man has to carry out a list of five or six tasks, he says, "I've got some things to do. I'll see you later." A woman verbalizes all the items out loud in random order, mentioning all options and possibilities. She says, "Let's see, I've got to pick up the dry cleaning and get the car washed - by the way, Ray rang and wants you to call him back - then I'll pick up the mail at the post office, I suppose I could also..." This is one of the reasons men accuse women of talking too much.

”女は声に出して考える”

  セミナーのとき、ある男性が言った。「何か問題が起こったり、今日の予定を考えているときの妻には、ほんとうにいらいらします。なにしろあらゆる選択肢や可能性、関係する人々、やるべきとこ、行くところを全部口にするんですから。気が散って何も手につきません!」

  女は、話をすることがすなわち表現なのだ。もともとそのように能が出来ているし、それが女の強みでもある。男だったら五つか六つ用件を書いたリストを握って、「今日はやることがたくさんあるんだ − それじゃーあとで」といいのこして行ってしまうところを、女は全項目を適当な順番で並べ、それぞれにともなう選択した可能性についても全部しゃべる。「えーと ドライクリーニングを取りにいって、洗車してもらわなくっちゃ、そうそう、レイから電話があったわよ。そっちからかけ直してくれって − それから郵便局で小包をうけとって − ついでに。。。。。」。だから女はおしゃべりだと男に非難される。

Chapter 6 Thoughts, Attitudes, Emotions, and Other Disaster Areas
"When Men and Women Are Both Stressed"

  Uptight men drink alcohol and invade another country. Uptight women eat chocolate and invade shopping centers. Under pressure, women talk without thinking and men act without thinking. That's why 90 percent of people in jail are men and 90 percent of people who see therapists are women.

  When men and women are both under pressure, it can be an emotional minefield as each tries to cope. Men stop talking and women become worried about it. Women start talking and men can't handle it. To help him feel better she tries to encourage him to talk about the problem, which is the worst thing she can do. He tells her to leave him alone and retreats to another location.

  Men need to understand that when a woman is stressed, she want to talk and all he needs to do is listen, not offer solution. Because she's also under pressure, she wants to talk about her problem, which frustrates him even more. When he retreats to his rock, she feels rejected and unloved and calls her mother, sister, or friends.

第6章 思考、態度、感情
”ストレスがたまると”

  男は緊張が極限に達すると、酒をあおり、遠くに逃げだす。女は煮詰まってくると、チョコレートをドカ食いし、ショッピングセンターに逃げ込む。重圧を受けている女は何も考えずにしゃべり、男は何も考えずに行動を起こす。だから刑務所に入るのは九割が男で、セラピストにかかるのは九割が女だ。

 男と女がどちらもプレッシャーに苦しんでいるときは、何とかしようとすればするほど、感情の地雷原に足を踏み入れることになる。女はいらいらするとしゃべりたくなるが、とめどなく話を続ける女に、男はなすすべもなく、自分のいらいらが募るばかりだ。男の気持ちを楽にしてやろうと、女がしゃべるよう促すのは最悪の試みだ。男はほっといてくれと言い残し、別の場所に行ってしまうだろう。

  女はストレスがたまるとしゃべりたくなる。そんなとき男は、よけいな提案などしないでただ話をきいてやろう。男が石の上に座り込んで考えにふけりはじめると、女は見捨てられた、愛されていないと感じて、母親、姉妹、女の友達に電話をかける。

Published Book The Oxford Picture Dictionary English/Japanese

The Oxford Picture Dictionary English/Japanese
著者 : Norma Shapiro , Jayme Adelson-Goldstein

 大人用の絵つきの英語辞書です。この本は、日本で出版された本ではなく、現地で製作された辞書であり、分類は洋書です。日本語版の他にも、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語版が出版されており、アメリカの本屋さんのDictionaryコーナーにも当然並んでいます。自分がアメリカで購入したときは、別売で発音が録音されたカセットがあり同時に購入しました。日本のAmazonで調べたときは、カセットはありませんでした。是非CDで発売してほしいものです。

 邦書のピクチャーディクショナリーとして「ワード・ワーズ」がありますが、「ワード・ワーズ」が日本人の感覚で、取り上げる単語が選ばれているのに対し、「The Oxford Picture.....」は、欧米人の感覚で単語が選べれている様な気がします。どちらが好きかは、個人の趣味の問題ですが、私個人としては「The Oxford Picture....」の方が好きですl。

 アメリカに住んでいるときに、公園で”うんてい”(ぶら下がりながら手で前に進む遊具)があり、これを英語で何て言うのか調べたのを覚えています。答えは”Monkey Bar”。言われればなるほどといった感じ。ちなみに、ジャングルジムもMonkey Barです。

 ぼんやり眺めているだけでもおもしろいお勧めの一冊です。子供が見ても楽しめますので、家庭に一冊置いておいて損はないと思います。小さい子供には”The Oxford Picture Dictionary for Kids”もあります。くれぐれも間違えて、English/Japanese以外の言語を買わないように。

 分類        : 辞書、洋書
 こんな人に    : 絵を見ながら英単語を覚えたい人
 レベル       : TOEIC 200点以上
 英語、日本語比 : 60% : 40%
 読む場所     : リラックスできる場所
 辞書の必要度  : これ自体が辞書です
Useful Expressions
(Picture Dictionaryですので、実際には絵が付いています。)

P47 Cleaning Supplies 掃除、選択用具

はたき           feather duster
リサイクル品入れ    recycling bin
ゴム手袋          rubber gloves
石鹸つき金属たわし   steel-wool soap pads
ぞうきん          rags
脚立            stepladder
ゴムぞうきん       squeegee
ほうき           broom
ちりとり          dustpan
ごみ袋          trash bags
掃除機          vacuum cleaner
掃除機の付属品    vacuum cleaner attachments
掃除機の中の袋    vacuum cleaner bag
ぬれモップ       wet mop
ほこり払いモップ   dust mop
家具のつやだし    furniture polish
たわし          scrub brush
バケツ          bucket/pail
食器用洗剤       dishwashing liquid
皿拭きようタオル    dish towel





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 「Books for English-learners」は、英語を学ぶことが目的ではなく、英語を通じて何かをし、幸せになりたいと願っている管理者(Sam)が、同じ様に英語を通して何かをしたい人に、少しでもお役に立てればと思い、毎週1から3冊を目標に英語に関係する書籍を紹介するホームページです。出版社、及び著者から依頼されて取り上げることはありません。

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 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。