今週の2冊

          The Elements of Style Illustrated(洋書・学習書)

               Live! ビジネス英語リスニング

    


New Book The Elements of Style Illustrated


従来のイラストなしのペーパーバック版(第4版)
The Elements of Style Illustrated 
著者 : Willliam Strunck Jr., E.B.White  2005. 10. 20 発刊

  以前から同名のタイトルで出版されていましたが、今回は、イラスト入りで雰囲気を一新して、とっつきやすくなっています。内容は、ライティングに関する基本に関するもので、コンマの使い方、代名詞の使い方、避けたほうがよい外来語といっようなものです。この本は洋書ですので、あくまでもネイティブの人がネイティブの人向けに書いた本ですので、日本人の英語学習者のために書かれた本ではありませんので、勘違いして購入しないで下さい(でも英語学習者にも有用です)。以下参考までに、目次の抜粋を示しておきます。

T. Elementary Rules of Usage
1. Form the possessive singular of nouns by adding's
2. In a series of three or more terms with a single conjunction, use a comma after each term except the last
(省略)
U. Elementary Principle of Composition
12. Choose a suitable design and hold to it
13. Make the paragraph the unit of composition
(省略)
V. A Few Matter of Form
W. Words And Expressions Commonly Misused
X. An Approach to Style

 ネイティブになった気で、英文ライティングに取り組みたい人は、是非読んでみてください。ページ数もそれほど多くなく、書いてある内容もそれほど難しくありませんので、学習書としても、時間がある時に気軽に読める本です。

 作者の気持ちをいかに表現するかとか、比喩を使った感情表現といっと、論文の書き方を説明した本ではありませんのでご注意を。

 自分は、米国勤務中に、通っていた英語学校のイギリス人の英語の先生が、英文ライティングの基本書だから買って読むようにと勧められました。

 予断ですが、この先生は、普段ははり、指圧の先生でした。なぜか、アメリカで日本のはり、指圧師の人に英語をならっているのは、非常に奇妙な感じで、複雑でした。時々、レッスンの合間にマッサージしてもらっていました。(ちなみに指圧は英語でacupressure、はりはacupancture)

 分類        : 英文ライティングのリファレンス
 ページ数     : 147P
 こういう人に   : 英文ライティングスキルが必要な人
             英文ライティングについて、ネイティブの人がどんな本を参考に
             しているか知りたい人 
 レベル       : TOEIC 700点以上
 英語、日本語比 : 100% : 0%
 読む場所     : 書斎、読み物的に読む人は電車の中
 辞書の必要度  : TOEIC 800点以下の人は必要

 
Useful Expressions
(日本語は、管理者が追記したもので、実際の本には記載されていません。)

U.ELEMENTARY PRINCIPLES OF COMPOSITION(作文の基本原則)
14. Use the active voice.(能動態の使用)
The active voice is usually more direct and vigorous(生き生きとした) than the passive(受動態):

   I shall always remember my first visit to Boston.

This is much better than

   My first visit to Boston will always be remembered by me.

The latter sentence is less direct, less bold(大胆な), and less concise(簡潔な). If the writer tries to make it more concise by omitting(省略する) "by me,"

   My first visit to Boston will always be remembered,

it becomes indefinite(不明瞭な) : is it the writer or some person undisclosed(明らかにされていない) or the world at large that will always remember this visit?

15. Put statements in positive form.(メッセージは肯定文で)
Make definite assertions(主張). Avoid tame(おとなしい), colorless, hesitating, noncommittal(あいまいな) language. Use the word not as a means of denial(否定) or in antithesis(反対), never as a means of evasion(回避).

   He was not very often on time.
        ↓
   He usually came late.

   He did not think that studying Latin was a sensible way to use one's time.
        ↓
   He thought the study of Latin a waste of time.

16. Use definite, specific, concrete language.(明確な言葉の使用)
Prefer the specific to the general, the definite to the vague(あいまいな), the concrete to the abstract(抽象的な).

   A period of unfavorable weather set in.
        ↓
   
It rained every day for a week.

アマゾンの下記URLから内容の一部が見れます。
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/1594200696/ref=sib_dp_pt/
503-0472092-1827140#reader-link

Published Book Live! ビジネス英語リスニング
Live! ビジネス英語リスニング
著者 : ジャパンタイムズ編

 付属CDは、様々なビジネスシーンにおける、アメリカ人のビジネスパーソンのナチュラルスピードでの会話が録音されている。一般の英語教材の白々しい会話が録音されたCDと違って、本書の音声は非常に生(Live)に近い。

 繰り返し聞いて、聞き取り力を向上させるのと同時に使えそうなフレーズは是非覚えてみてください。Useful Expressionsには電話でのアポの取り方の部分を掲載しました。また、一部音声をMP3ファイルにて添付したので、視聴してみてください(出版社の方添付に問題がありましたら削除しますので連絡下さい。)


 分類        : ビジネス英語、生のビジネス英語ディスカッション
 こんな人に    : ビジネスディスカッションを行う人
 レベル       : TOEIC 700点以上
 英語、日本語比 : 40% : 60%
 読む場所     : 書斎、会社
 音声        : CD付属
 辞書の必要度  : 必要なし
Useful Expressions
P56 クライアントとのコミュニケーション    (Sample音声)
Tom: Ah, perhaps you can stop by sometime and ah, we can discuss this a little further.
Tess: I certainly would like to do that. Um, how about next Tuesday?
Tom: Next Tuesday would be all right. I'm usually here all during the working hours so.
Tess: OK. What I'll do then is I will bring a few different varieties of soap as well as some of our lotions. We have a great line of lotions that again have less fragrance and oil. And I'll go ahead and bring those in on Tuesday.


トム:いつか立ち寄っていただき、この件について詳しいお話ができますか。
テス:もちろんそうしたいと思います。ええと、来週の火曜日はいかがですか。
トム:来週火曜日大丈夫です。私は通常、勤務時間内はここにいます。
テス:はい。そのときに、いくつか異なる種類の石鹸とあわせてローションもいくつかお持ちします。わが社は、すばらしいローションの製品ラインを持っており、それらもまた香りが弱く、油分が抑えてあります。火曜日にはそちらにもお持ちします。


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 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。