今週の2冊

            外国人部下と仕事するためのビジネス英語

                    
A Child Called "IT"(洋書)

    


New Book 外国人部下と仕事をするためのビジネス英語
外国人部下と仕事をするためのビジネス英語 
著者 : ロッシェル・カップ 増田真紀子  2005.11. 1 発刊

 各章では、まず文化的背景と外国人の期待や考え方を説明してから、実践で役立つフレーズを紹介しています。内容は以下の通り。

   指示の与え方
   フィードバック
   仕事ぶりに問題がある時の対処方法
   勤務評定
   部下が昇給の依頼をしたときの対応の仕方
   部下の職務内容に追加・削除を行う場合
   仕事とプライベートのバランスの問題について部下と話す
   部下に残業を依頼する
   部下から他の職員の行動や振る舞いを報告された場合

 突然海外赴任や部下に外国人部下を持つことになった人は、読んでおいた方がいいでしょう。日本語なら上手に人間関係を築ける人も、英語となると話は別。言葉の壁で、誤解を招かないように、読んでおいては損はないでしょう。

 分類        : 読み物、暗記物
 こういう人に   : こういう状況に追い込まれている(そうな)人
 レベル       : TOEIC 400点以上から800点程度
 英語、日本語比 : 30% : 70%
 読む場所     : 会社で
 辞書の必要度  : 必要なし
 音声        : CD付属
 アマゾン      : http://tinyurl.com/m2fbb
Useful Expressions
P226 重要なプロジェクトで予想される残業を外国人部下に指示

As you know, you will be the lead engineer overseeing the technical aspects of the project. This support is absolutely essential to the success of this project. This project will require an unusually heavy time commitment from you and everybody in our department, since we have a pretty tight schedule. You may have to work overtime quite often for about three months until this project is over. I hope you will be OK with that and get ready for the busy days ahead
.
ご存知の通り、あなたはこのプロジェクトの技術面を統括する代表技師となります。あなたの助けが絶対に必要なのですスケジュールは非常にきつくなるますので、あなたを含めた部署の皆には普通のレベルを超えた長時間労働が要求されることになるでしょう。あなたにそれを了解してもらい、今から忙しくなるための心の準備をしてもらいたいと思っています。


Published Book A Child Called 'IT'

日本語版
A Child Called 'IT'
日本語タイトル:”It"と呼ばれた子
著者 : Dave Pelzer

 著者のDaveが、幼少時代に実の母親から受けた虐待を自ら綴った書。舞台は、1970年代の、カリフォルニア州デイリーシティー(サンフランシスコの近郊)。やさしかった母親が、突如常軌を逸した虐待行為を、著者にし始める。その虐待行為は、およそ普通の人間がする行為を域を超えたものだった。

 読んでいて、本当にここまで人間が出来るのかと思える虐待行為に驚かされます。幼児虐待に真剣に考えさせられる実話でした。

 英語は、さほど難しくはないが、時々日ごろ使用しないような単語が出てくるので、辞書を横において読むことをお勧め。

 分類        : ノンフィクション
 ページ数     : 169ページ + α
 こんな人に    : 幼児虐待を真剣に考えたい人
              ちょっとむずかしめの洋書の実話を読みたい人
 レベル       : TOEIC 700点以上
 英語、日本語比 : 100% : 0%
 読む場所     : リラックスして集中できる場所
 辞書の必要度  : TOEIC800点以下の人は必要か
Useful Expressions
P13 Chapter 1 The Rescue

  The officer smiles with relief, as we leave the city limits. 'David Pelzer,' he says, 'you're free.'
'What?' I ask, clutching my only source of food. 'I don't understand. Aren't you taking me to some kind of jail?'
  Again he smiles, and gently squeezes my shoulder. 'No, David. You have nothing to worry about, honest. Your mother is never going to hurt you again.'
  I lean back against the seat. A reflection from the sun hits my eyes. I turn away from the rays as a single tear runs down my cheek.
  'I'm free?'

(日本語版より)
市外に出ると、お巡りさんはほっとしたように微笑んだ。
「デイビット・ベルザーくん」お巡りさんは言った。「もうきみは自由だよ」
「えっ?」
ぼくは、もらったクッキーの残りをしっかりと抱きしめたまま、聞き返した。
「どういうこと? ぼくを刑務所につれていくんでしょ・}
おまわりさんはまたにっことして、そっとぼくの肩をつかむ。
「ちがうよ、デイビット。何も心配することはないんだ。ほんとうだよ。お母さんはもう二度と、きみを傷つけることはない。きみは、自由になったんだ」
ぼくはシートに深く身をしずめた。窓から、まぶしい太陽の光が差し込んでいた。光から顔をそむけると、涙がひとすじ、ほおをつたって落ちた。
「自由? ぼくが?」


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