New Book 敬語の英語
敬語の英語 
  著者 : ディビィット・セイン 佐藤淳子 2005.11. 1 発刊

 タイトルは「敬語」となっているが、内容は「丁寧」な英語に関して書かれています。もともと欧米、特にアメリカでは、どんな人(上にも下にも)にも同じ態度、話し方で接することがよしとされていますが、それでも、(丁寧な)言い方によって、受ける印象はことなります。著者によれば、この本は、品がある英語を話すためのものとのこと。よく使う約80パターンを取り上げており、自分がよく使うパターンだけでも覚えてみては。

 分類        : 読み物 暗記物
 こういう人に    : 自分の英語が失礼な言葉になっていないか不安な人へ
 レベル       : TOEIC 400点以上から800点程度
 英語、日本語比 : 30% : 70%
 読む場所     : 電車の中
 辞書の必要度  : 必要なし
 音声        : CD付属
 アマゾン      : http://tinyurl.com/mk676
Useful Expressions
P30 是非〜していただきたい
I recommend that you see the beautiful flowers. 美しい花を見てください
 ↓(じゃなくて)
You must see the beautiful flowers.
(I mustのmustは意味が強すぎるが、You mustとなると別。あなたに是非〜していただきたいという丁寧な表現になる)

P144 理解できますが
I don't agree with you. 賛成できません
 ↓(じゃなくて)
I appreciate that, but I can't agree with you. 理解は出来ますが、賛成しかねます

P160 〜されたほうがよいでしょう
You have to leave a few minutes early. もう少し早く出発しなくてはいけない
  ↓(じゃなくて)
You might want to leave a few minutes early. もう少し早く出発されたほうがよいでしょう

Published Book Lucky Man

日本語版
Lucky Man
著者 : Michael J. Fox

 ご存知「バックトゥザフューチャー」の主演をつとめたマイケルJフォックスの自叙伝。少年からスターになるまで、パーキンソン病にかかってからその病気を隠しながら続けた仕事、病気を公表してからの生活、家族との愛などを本人自らが書いた作品。
 発病前のスターとして華やかな時期の荒んだ生活、発病後の苦悩、アルコール中毒からの離脱、心の支えとなったワイフのトレーシーと愛すべき子供たちのこと、現在のパーキンソン病と戦う活動に関して、赤裸々につづられています。自分と同い年だけに、同じ境遇になった場合に、自分だったらどうなっていただろうと考えさせられた。 
 日本語で読むと非常に難しい文章になっていますが、英語の方が逆に理解しやすいかもしれません。なによりマイケルが書いた英文から読んだほうが、マイケルの気持ちが直に伝わってくる感じ。マイケルファンは是非英語で読むことをお勧め。

 分類        : 読み物
 こんな人に    : Michaelのファンの人
 レベル       : TOEIC 800点以上
 英語、日本語比 : 100% : 0%
 読む場所     : 電車の中、後半は一人で泣ける場所
 辞書の必要度  : 英語版から読む人はTOEIC800点以下の人は必要か
Useful Expressions
P275
God grand me the serenity to accept the things I cannot change
Courage to change the things I can
And the wisdom to know the difference.
神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、
自分に変えられることは変える勇気と、
そしてそのちがいが分かるだけの知恵をお与え下さい。

P293
Take the action and let go of the results.
行動を起こし、あとは成り行きに任せろ。

P320
If you're not quite sure what to do, don't do anything yet ; more will be revealed.
なにをするべきか確信がもてなければ、まだなにもするな。やがてなにをすればいいかが明らかになる。

上院歳出小委員会公聴会 ワシントンD.C. 1999年9月8日
P321
In my forties, I can expect challenges most people wouldn't face until their seventies and eighties, if ever. But with your help, if we all do everything we can to eradicate this disease, when I'm in my fifties I'll be dancing at my children's weddings.
私は40代で、ほとんどの人が70代、80代まで直面しなくていいような困難に直面しています。でも、あなた方の助けを借りて、この病気を撲滅するために出来ることをすべてやれば、50代になったとき、私は子供たちの結婚式でダンスすることが出来るのです。

P322
The time for quietly soldiering on is through. The war against Parkinson's is a winnable war, and I have resolved to play a role in that victory.
ひっそりとがんばっているときは終わりました。パーキンソン病との闘いは勝てる戦いです。私はこの勝利にむけて一役演じる決意を固めました。

(謝辞の中で − 4番目の子供エズメ・アナベルが生まれたとき)
P334
She's a miracle - and there's one more wedding I look forward to dancing at. We have so many more happy chapters to write together. This family, this life, this love make me a lucky man indeed.
エズメ・アナベルは奇跡だ − ぼくが、娘とダンスするのを楽しみに待つ結婚式がまた一つ増えたね。ぼくたち二人で書く、もっと幸せな章がこれからまだたくさんある。この家族、この人生、この愛が、ぼくを本当にラッキーな男にしてくれている。


 このページに関するご意見、ご感想をお聞かせ下さい。
 sam_mag2@yahoo.co.jp

 「Books for English-learners」は、英語を学ぶことが目的ではなく、英語を通じて何かをし幸せになりたいと願っている管理者(Sam)が、同じ様に英語を通して何かをしたい人に少しでもお役に立てればと思い、毎週1から2冊を目標に英語に関係する書籍を紹介するホームページです。出版社、及び著者から依頼されて取り上げることはありません。

 紹介欄のコメントは、あくまでも管理者個人の感想で、他の方が読まれた時には、別の感想を持たれることもありうることをご了解下さい。
 
 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。