今週の2冊

    Spring-Heeled Jack    (洋書・既刊


    ハートで感じる英語塾  (邦書・新刊)


    
今週の言葉

No one knew what his real name was

誰も彼の本当の名前を知らなかった。

                       『Spring-Heeled Jack』より


Published Book Spring-Heeled Jack

Spring-Heeled Jack
        著者 : Philip Pullman    

   バットマン、スーパーマンが登場する以前の時代のビクトリア時代に、ロンドンに存在したヒーロー、それはSpring-Heeled Jack。日本で言えば、仮面ライダーの前の月光仮面か、更には、鞍馬天狗といったところでしょうか。

  このSpring-Heeled Jackの名前ですが、それは、靴の底にスプリングがついていて、ジャンプしながら困っている人を助け、悪を懲らしめるところからついたもの。これまた日本で言えば、ジャンピンブシューズを発明したドクター中松と言ったところでしょうか。

  お話は、孤児園から抜け出した3人の姉弟をSpring-Heeled Jackが助け、最後には。。。。。するという勧善懲悪、ハッピーエンドのお話です。

  非常に現実離れしたお話ですが、挿絵(マンガ)を見ながら結構楽しめます。気軽に読める英語のペーパーバックです。

 分類        : 物語(半分漫画)
 こんな人に    : 簡単なペーパーバックを読みたい人
 レベル       : TOEIC 600点以上
 英語、日本語比 : 100 : 0%
 読む場所     : 電車の中
 辞書の必要度  : 700点以下必要
 アマゾン      : http://tinyurl.com/4elbdl
Useful Expressions
P3

In Victorian times, before Superman and Batman had been heard of, there was another hero who used to go around rescuing people and catching criminals.

This was Spring-Heeled Jack.

No one knew what his real name was ; all they knew that he was dressed like the devil, that he could leap over houses with the help of springs in the heels of his boots, and that any evil-doer who came up against him met a very unpleasant end.


New Book ハートで感じる英語塾 英語の5原則編

ハートで感じる英語塾 英語の5原則編
      著者 : 大西 泰斗 ポール・マクベイ 2008年3月25日発刊   

  NHKの教育テレビ「3か月英会話トピックと」として、2007年10月から12月まで放送された「出張!ハートで感じる英語塾」を1冊にまとめ上げた本です。

  「なぜネイティブはあんなにたやすく英語を話すことができるのか」、それは、私たちが慣れ親しんだ複雑な英文法は、「ネイティブの英文法」ではないからというのが著者の大西さんの弁。

  それでは、彼らはどんな規則に従っているのか、それは下記の5原則、
1、並べると説明
2、前から限定
3、足りないをおぎなう
4、不安定な感情
5、ときは距離

  これだけ読むと何のことか解りませんが、この本を読むとこの5原則を体感出来、なんとなくでもネイティブの英語の感覚を身につけることが出来ます。

 分類        : 文法
 こんな人に    : 学校でならったSVOCの様な基本5文型に、
              鳥肌が立つほど拒絶反応を示す人
 レベル       : TOEIC500点から
 英語、日本語比 : 40% : 60%
 読む場所     : 電車の中
 辞書の必要度  : 必要なし
 アマゾン      : http://tinyurl.com/59bekp
Useful Expressions
P17 「同じ意味」なんてあるわけないじゃん

a: She gave me this chocolate.
b: She gave this chocolate to me.

  学校でどちらも同じ意味だから書き換えられると教わるかもしれませんが。。。。(中略)。もちろんaのパターンが圧倒的に使われるんですよ。bは何らかの強調を文に与える特別な形です。たとえば

A: She gave me this chocolate.
彼女がこのチョコをくれたんだ

B: Noooo! She gave this chocolate to ME!
ちがうよ。僕にくれたんだ!

ことばに、「同じ意味」なんて滅多にないんだよ。「書き換え」大反対。

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