今週の2冊

        Bridge to Terabithia (洋書・既刊


      英語リッチ 英語プア (邦書・新刊)

    
今週の言葉

People who don't make mistakes don't make anything.

ミスをしない人間は、なにも成しえない人間だ。

              『英語リッチ 英語プア』より
  

Published Book Bridge to Terabithia


Bridge to Terabithia
    邦題: テラビシアにかける橋   著者 : Katherine Paterson    

  舞台は1970年代のアメリカの田舎町。その町に住む小学5年生の男の子ジェシーと、その町に転校してきたレスリーという女の子のお話です。

  学校でかけっこで一番になった男の子ジェシーの前に、ある日転校生の女の子レスリーが現れる。レスリーは、かけっこでジェシーたち男の子を負かし、学校で一番になる。ちょっと変わったレスリーは、学校で友達が出来ず、ジェシーが唯一友達と呼べる存在に。そこから話は展開していきます。

  おとぎ話のような物語ではなく、非常にリアルなお話です。著者のPatersonの息子のガールフレンドが、レスリーのモデルになっているとのことです。

  ネイティブの小学生を対象にした本で、ページ数は、163ページと比較的手ごろです。レベル的には、「Chocolate Factory」よりちょっと難しく、「Hole」と同じレベルでしょうか。こうしたレベルの人にお勧めです。

 分類        : 物語
 こんな人に    : 英語初級の人、中級以上で辞書なしで物語を読みたい人
 レベル       : TOEIC 600点以上
 英語、日本語比 : 100 : 0%
 読む場所     : 自分の部屋
 辞書の必要度  : 700点以下必要
 アマゾン      : http://tinyurl.com/2c47go
              
Useful Expressions
P49

  "We nee a place," she said, "just for us. It would be so secret that we would never tell anyone in the whole world about it." Jess came swinging back and dragged his feet to stop. She lowered her voice almost to a whisper. "It might be a whole secret country, " she continued, " and you and I would be the rulers of it."

  Her words stirred inside of him. He'd like to be a ruler of something. Even something that wasn't real. "OK," he said. "Where could we have it?"

  "Over there in the woods where nobody would come and mess it up."

  There were parts of the woods that Jess did not like. Dark places where it was almost like being underwater, but he didn't say so.

  "I know" - she was getting excited - "it could be a magic country like Narnia, and the only way you can get in is by swinging across on this enchanted rope."Her eyes were bright.

(訳は日本語版より)

  「おうちをつくるのよ」とレスリーは言った。「あたしたちだけの、ぜったい秘密にして、世界中のだれにも、そのことしゃべらないの。」
ジェシーはロープをふりもどして、ずるずると足をひきずってとまった。レスリーはささやくような小さな声になっていた。「秘密の国をつくるのよ。きみとあたしがその国の支配者になるの。」

  その言葉を聞くと、ジェシーはむねがさわいだ。なにかの支配者になるなんて、すばらしいことだ。たとえ現実のものでないにしても。 「いいとも」とジェシーは答えた。「だけど、どこにつくるの?」

  「あっちの森の中の、だれかきてひっかきまわしたりしないようなとこ。」

  森には、ジェシーのきらいな場所がある。くらくって、まるで水の底にはいったみたいだけど、口にはださなかった。

  「いい、ジェシー」レスリーはもう興奮していた。「おとぎ話に出てくるナルニアみたいな、魔法の国にするのよ。そこにはいるのには、この魔法をかけたロープにぶらさがらなくっちゃだめなの。」レスリーの目はきらきらかがやき、手はもうロープをつかんでいた。

New Book 英語リッチ 英語プア

英語リッチ 英語プア
      著者 : ケビン・クローン・越智 2007年8月30日発刊   

  今回は、ちょっと変わった英語に関する(考え方の)本を紹介します。アマゾンの読者評であるカスタマーレビューでも賛否が分かれています。

  最初に英語が出来れば、ゴールドマンサックスの様な外資に就職でき、リッチになれるかの様な記述があり、早々賛否が分かれるところですが、そこは飛ばして下さい。注目して頂きたいのは、他の国(中国、インド、韓国など)は、国際共通語である英語に力を入れ、国際社会で活躍する人が増えている点。

  どの様に英語が母国語でない他の国が、英語を重用ししているかと言えば、 『日本のANAでの採用時、総合職で700点、客室乗務員や特定地上職で600程度の英語力が必要とされているのに対し、韓国のLGでは、採用試験のカットがTOEIC900点で、現代自動車もほぼ同じ程度』とのこと。

  また海外の人から見て、日本外交について述べている例として、以下のことが書かれています。『2005年12月にニューズウィークのファリー・ザカリア氏(インド人)が経団連で後援し、「日本の外交官は、中国と比較すると、時に45歳以下は実に大きな差がある。中国の外交官は頭が切れ、みな、英語を話し国際舞台international stageでどう働けばいいかを熟知している。しかし、日本の外交官は上下関係にうるさく、官僚的で、非常に静かで、英語が出来ない人が多い。」』

  著者は、決して英語の出来ない日本人を嘆いているのではなく、『日本人は英語が下手ですが、言語能力が劣っているわけではない。』と述べています。

  そして、英語を習得する一つの方法として、英語を学ぶのではなく、英語を使って何かを学ぶことを目的にしては、どうかと言っています。

  以下本からの抜粋ですが、『"Knowledge base education"は何かを学ぶために、それを学びながら同時に言語も習得する方法で一番おすすめはGED(=General Educational Development)で日本の大検に相当するものの資格を取得すること。科目はたったの5教科(英作文、英文解釈、数学、理科、社会)だけで、試験で60%出来ればよいとのこと。』

  とにかく、この本の内容が正しか正しくないかは、英語が出来て初めて論ずることが出来ると思いますので、この本を読んで奮起し、まず英語を身につけましょう。

  著者のケビン・クローン・越智さんのブログを読みたい人は書きURLからどうぞ
     http://www.kevinclone.jp/blog/

 分類        : 英語学習の啓発本
 こんな人に    : 英語を勉強するモチベーションをアップしたい人
 レベル       : 関係なし
 英語、日本語比 : 10 : 90%
 読む場所     : 電車の中、自分の部屋
 辞書の必要度  : 必要なし
 アマゾン      :  http://tinyurl.com/2ygue2
Useful Expressions
(本書で紹介してあったパソコンのキーの呼び名)
pound key
ampersand key
question mark
exclamation mark
dollar sign
percent mark
double quotation ””
sigle quotation
parentheses key ()
左側 open parentheses (
右側 close parentheses )
colon key
semicolon key
forward slash key /
period key
comma key ,
equal sign key
plus sign key
underline, underscore key _下線
backspace key ←バックスペース



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