今週の2冊

         GRINDING IT OUT      (既刊・洋書)


        カラダについて英語で話す本 (邦書・新刊)

    
今週の言葉

Press On : Nothing in the world can take the place of persistence.

やり遂げろ − この世界で継続ほど価値のあるものはない。


             『GRINDING IT OUT』より

Published Book GRINDING IT OUT

日本語版
GRINDING IT OUT The Making of McDonald's
日本語版タイトル : 成功はゴミ箱の中に        著者 : Ray Kroc    

  本書の帯には、次のように書かれています。

  「1954年、52歳のRay Krocはミルクセーキ用ミキサーを売るために全米を駆け巡っていた。そんな中、彼はマクドナルド兄弟が営むハンバーガー・レストランと出会い、マクドナルドチェーンを成功へと導いていく。経営者たちのバイブルとして、今なお多くの人々に読まれ続けている。」

  本屋さんで、訳本の「成功はゴミ箱の中に」を読んで、原書が読みたくなって購入してしまいました。

  マクドナルドチェーンは、マクドナルドさんが作ったと思っていましたが違うんですね。マクドナルド兄弟から、ライセンス権を取得した著者のRay Krocさんが会社を起こしたんですね。勉強になりました。

  ビジネス書というより、マクドナルド物語として読んだ方が面白いかもしれません。それにしても日本語タイトル「成功はゴミ箱の中に」というのは、読み終わった後には、うなずけないタイトルですね。ゴミ箱の話は、ちょっとしか出てきません。翻訳本の販売戦略であることが見え見えです。

  それはさておき、原書はお薦めです。210ページなのですが、英単語は、ちょっと難しめです。是非挑戦を。

 分類        : 自伝、ビジネス書
 こんな人に    : マクドナルド成功物語に興味のある人
              起業家を目指す人
 レベル       : TOEIC 700点以上
 英語、日本語比 : 100 : 0%
 読む場所     : 間違いなくマクドナルド
 辞書の必要度  : TOEIC 900点以下は必要
 アマゾン      : http://tinyurl.com/378p85
Useful Expressions
P10

  I paid particular attention to the french-fry operation. The brothers had indicated this was one of the key elements in their sales success, and they'd described the process. But I had to see for myself how it worked. There had to be a secret something to make french fries that good.

  Now, to most people, a french-fried potato is a pretty uninspiring object. It's fodder, something to kill time chewing between bites of hamburger and swallows of milk shake. That's your ordinary french fry. The McDonald's french fry was in an entirely different league. They lavished attention on it. I didn't know it then, but one day I would, too. The fry would become almost sacrosanct for me. its preparation a ritual to be followed religiously.

  なかでも最も感銘を受けたのが、フライドポテトの揚げ方だ。マクドナルド兄弟も、事業が成功した理由の一つは間違いなくフライドぽてちだと言っていた。ふたりは作る方のプロセスを口頭で説明してくれたのだが、私はどうしても自分の目でそれを確かめたかった。そこには、何か大きな企業秘密が隠されているに違いなかった。

  普通の人は、フライドポテトにとりたてて関心など持たない。ハンバーガーやミルクシェイクを口にする間の、間に合わせのような存在、それがフライドポテトというものだ。しかしマクドナルド兄弟のポテトは格別だ。ふたりはフライドポテトにあふれんばかりの情熱を注いでいたのである。
私の中で、フライドポテトは、だんだん聖なるものに思えるようになり、準備は儀式のように、神聖に執り行われているイメージが出来上がっていた。
そして、ある日ついに、その「神聖な儀式」をこの目で見せてもらえることになったのである。

P201

  The key element in these individual success stories and of McDonald's itself, is not knack or education, it's determination. This is expressed very well in my favorite homily:

  "Press On : Nothing in the world can take the place of persistence. Talent will not ; nothing is more common than unsuccessful men with talent. Genius will not ; unrewarded genius is almost a proverb. Education will not ; the world is full of educated derelicts. Persistence and determination alone are omnipotent."

  マクドナルドにおいて個人の成功物語とは、決して教育ではない。信念だ。これは、私のお気に入りの説教へと続く。

  やり遂げろ − この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う − 才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う − 恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違う − 世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である。

P205

  Achievement must be made against the possibility of failure, against the risk of defeat. It is no achievement to walk a tightrope laid flat on the floor. Where there is no risk, there can be no pride in achievement and, consequently, no happiness. The only way we can advance is by going forward, individually and collectively, in the spirit of the pioneer. We must take the risks involved in our free enterprise system. This is the only way in the world to economic freedom. There is no other way.

  幸せを手に入れるためには失敗やリスクを越えていかなければならない。床に置かれたロープの上を渡っても、それでは決して得られない。リスクのないところには成功はなく、したがって幸福もないのだ。我々が進歩するためには、個人でもチームでも、パイオニア精神で前進するしかない。企業システムのなかにあるリスクを取らなければならない。
これが経済的自由への唯一の道だ。ほかに、道はない。


New Book カラダについて英語で話す本
カラダについて英語で話す本
            著者 : 松浦 庸夫    2006.12.20 発刊

  読み物として、楽しみながらカラダに関する英単語や表現を覚えてしまおうと言うのがこの本の狙いです。

  内容は、多岐に渡っており、実際には。
第1章 Fashion & Makeup
第2章 Health & Disease
第3章 Diet & Work
第4章 Sex & Pregnancy
第5章 Idioms & Proverbs
  です。

  海外旅行、海外留学で、健康上のトラブルで医者にかかるとき、及び日常生活で使う慣用表現等使ってみたい英語が豊富に収録されています。

  医学書のように堅苦しい本ではないので、気軽に読める仕上がりになっています。一度は読んでおいて損はない本だと思います。お試しあれ。

 分類        : カラダに関する英語
 こんな人に    : 英語で健康について話さなければならない人
              カラダに関する英単語を使用した慣用表現を覚えたい人
 レベル       : TOEIC 関係なし
 英語、日本語比 : 50% : 50%
 読む場所     : 病院の待合室、気軽に電車の中
 辞書の必要度  : なし
 アマゾン      : http://tinyurl.com/2r38xw
Useful Expressions
第5章 Idioms & Proverbs

目には目を、歯には歯を

Eye for an eye and a tooth for a tooth.

三人よれば文殊の知恵

Two heads are better than one.

人が多ければ仕事は楽になる。

Maby hands make light work.

恋は盲目。

Love sees no faults.

馬の耳に念仏/のれんに腕押し/ぬかに釘

It's like water off a duck's back.

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 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。