今週の2冊
MY FATHER'S DRAGON (既刊・洋書)
使ってみたい映画の英語 男の名セリフを味わう (邦書・新刊)
今週の言葉
You were never second. Ever.
この世で君ほど大事なものはなかった。ありえなかった。
『使ってみたい映画の英語 男の名セリフを味わう』より
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Published Book |
MY FATHER'S DRAGON |
日本語版
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MY FATHER'S DRAGON
日本語版タイトル : エルマーの冒険
著者 : RUTH STILES GANNETT
気軽に読める1冊です。全3巻の今回は第1巻の紹介です。
9歳のエルマーは、ある雨の日に年老いたすてねこを家につれて帰って親切にしたところ、そのねこからかわいそうなドラゴンの話をききます。そのドラゴンを助けようとエルマーの冒険が始まります。
童話と思って馬鹿にしては、いけません。意外と知らない英単語が出てきます。辞書をまったく使わずに、出てくる単語の意味が全てわかったあなたは、TOEIC800点以上でしょう。
たまには、こうした子供の本を読んでみるのもいいですよ。(難しい本は、やたらと辞書のお世話にならなければなりませんからね。)
分類 : 物語
こんな人に : 童心にもどって童話を読みたい人
簡単な洋書を読みたい人
レベル : TOEICの500点以上
英語、日本語比 : 100% : 0%
読む場所 : 電車の中、子供部屋
辞書の必要度 : TOEIC700点以下は必要
アマゾン : http://tinyurl.com/3c6x5e
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Useful Expressions |
Chapter One
MY FATHER MEETS THE CAT
One cold rainy day when my father was a little boy, he met an old alley
cat on his street. The cat was very drippy and uncomfortable so my father
said, "Wouldn't you like to come home with me?"
This surprised the cat - she had never before met anyone who cared about old alley cats - but she said, "I'd be very much obliged if I could sit by a warm furnace, and perhaps have a saucer of milk."
ぼくのとうさん ねこにあう
ぼくのとうさんのエルマーが小さかったときのこと、あるつめたい雨の日に、うちのきんじょのまちだどで、としとったのらねこにあいました。ねこは、びしょぬれで、とてもきもちがわるそうだったので、ぼくのとうさんは、いいました。
「ぼくのうちにきてみませんか?」
これをきいて、ねこはおどろきました − こんなとしとったのらねこにやさしくしてくれた人なんか、いままでいなかったからです − けれども、ねこは、こういいました。
「あったかいだんろのそばにすわれて、ミルクをあさらに一ぱいもいただけたら、たいへんうれしいんですけどね。」
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New Book |
使ってみたい映画の英語 男の名セリフを味わう |
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使ってみたい映画の英語 男の名セリフを味わう
著者 : 藤枝 善之 2007. 1.20 発刊
本書の狙いは、ハリウッド映画を材料に、「男前」のセリフの中から、人生の糧となる名文句を選り抜いて、それを読者の皆さんに鑑賞してもらい、できれば覚えて使ってもらうこと。(本書のはじめより)
取り上げられている映画は、1950年代から現在までの44本。
英語は、文中の約10%程度ですが、映画の背景が良く説明されていて、映画好きの人には、たまらない一冊です。
例えば「タイタニック」のところでは、実際にタイタニックに日本人が一人乗っていて、その日本人は、ミュージシャンの細野晴臣の祖父だったことが紹介されています。
英語の勉強用より、読み物として大変面白く読ませてもらいました。
分類 : 映画の名セリフ
こんな人に : 映画好きな人
レベル : TOEIC 関係なし
英語、日本語比 : 10% : 90%
読む場所 : DVDで鑑賞できるリビング
辞書の必要度 : なし
アマゾン : http://tinyurl.com/38l2t9
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Useful Expressions |
シックス・センス The Sixth Sense
1999年
この世で君ほど大事なものはなかった。ありえなかった。
You were never second. Ever.
名セリフの背景
主人公のマルコムはフィラデルフィアに住む高名な小児精神科医。その功績で市長から表彰を受けた夜妻のアンナは心から祝福して、言います。
「あなたは、私さえ二の次にして(you have put everything second)患者のために尽くしてきた。
その努力が報われたのよ。」戯れ合う二人。
しかしすぐに部屋の異変に気づきます。マルコムが10年前に治療に失敗した、ビンセントという男が侵入してきたのでる。
恨みの言葉と共に便箋とはマルコムを銃で撃ち、同じ銃で自殺します。
1年後、マルコムを取り巻く状況はすっかり変わっていました。
彼は小児精神科医としての自身を失い、アンナは彼と話をしようとさえしない。しかしマルコムは、悪夢を断ち切るかのように新しい仕事に打ち込んでいきます。
その患者は、コールという名の8歳の少年。いつも何かに怯え、心を閉ざしている。
母親のリンにさえ、悩みを明かそうとしません。
症状がビンセンtに酷似していることに気づいたマルコムは今度こそ助けたい、と治療に専念します。
コールは徐々に心を開いていき、ついに彼の秘密を打ち明けます。
「死んだ人が見えるんだ」。
マルコムは、この告白に困惑しますが、結局コールを信じ、「幽霊の話を聞いてやれ」と助言します。
コールが死者の話を聞き、最後の願いを叶えてやると、幽霊は次々に消えていきました。
コールは母親のリンにも真実を語り、リンもさまざまな誤解を解くことが出来ました。
今度はマルコム自身の問題を解決するとき。コールは、「アンナが眠っている時に話すといいよ」とアドバイスします。
ようやくアンナと言葉を交わしたマルコムは、「ある秘密」を知ります。
彼は、眠り続けるアンナに万感を込めて別れを告げます。
"I needed to tell you something. You were never second. Ever. I
love you."
「君にこう言いたかった。この世で君ほど大事なものはなかった。ありえなかった。愛を込めて」。 |
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