New Book 必ずものになる話すための英文法(入門編、初級編)
必ずものになる話すための英文法
著者 : 市橋 敬三     2006年1月23日発刊

 1984年に出版された同名タイトルの全面改訂版。旧作より、格段に見やすくなり、音声がテープからCDに変わって使いやすくなっています。自分は旧作にはかなりお世話になりました。各文法事項に8個から10個の例文が示されています。例文は簡単に感じられますが、日本文を見た瞬間に英文がすぐに言えるようにすることが必要です。
 著者は、「いくら英会話教室に通っても、英語を話せるようにはなれない。少なくともいくつかのパターンをひたすら暗記して、使えるようにしなければ意味がない。」と訴え、一文を80回音読することを勧めています。試してみればわかるのですが、同じ英文を80回音読すると、英文を見なくてもその英文を空で話せるようになります。翌日もかなり覚えています。一日10文づつ暗記すれば、一年で3650文暗記でき、相当しゃべれるようになります(かなり根気が要りますが)。
 やる気のある人にはお勧めのシリーズ。是非「中級編」が出るのを今から楽しみにてしています。

 分類        : 学習書、暗記物
 こんな人に    : とにかく英語を話せるようになりたい人
 レベル       : TOECI 400点以上
 英語、日本語比 : 40% : 60%
 読む場所     : どこでもいいから声を出して暗記できる場所
 音声        : CD付属
 辞書の必要度  : 必要なし
 アマゾン     : http://tinyurl.com/fl7e4
Useful Expressions
(Step 4 初級編Uより)
P18 肯定文中のsomewhere 「どこかで〔へ、に〕」
Paul's father works somewhere around here.
ポールのお父さんはこの辺のどこかで働いているんです。

P20 疑問文中のanywhere 「どこかへ〔へ、に〕」
Did you see Cathy anywhere recently? 
あなたは最近キャシーをどこかで見ましたか。

P22 否定文中のanywhere 「どこ〔に〕も」
There's no thrift store anywhere close to the station 
駅のちかくのどこにもリサイクルショップはありません

Published Book Charlie and the Chocolate Factory
Charlie and the Chocolate Factory
著者 : Roald Dahl

 昨年劇場公開された「チョコレート工場の秘密」の原作。チャーリーが住んでいる町のチョコレート場は、世界一大きく、世界一有名、そしてだれも中に入ったことのないなぞの工場。そこへ、チャーリーを含めた5人の子どもたちが招待されることになる。
 著者は、かつて英国空軍のパイロットで、この本は著者がアメリカに移り住んでから書かれたもの。子供様に書かれた本であるが、TOEIC400−800点位の英語学習者にはちょうどよい読みもの。この本を気に入った人は、Roald Dahlの他の本も読んでみては。

 分類        : 物語
 こんな人に    : 童心に返って空想の世界に入りたい人
           子供と一緒に読みたい人、簡単な英語の原書を読みたい人
 レベル       : TOEIC 400点以上
 英語、日本語比 : 100% : 0%
 読む場所     : 電車の中
 辞書の必要度  : TOEIC500点以下の人は必要か
Useful Expressions
P53 The Big Day Arrives

 The sun was shining brightly on the morning of the big day, but the ground was still white with snow and the air was very cold.
 Outside the gates of Wonka's factory, enormous crowds of people had gathered to watch the five lucky ticket holders going in. The excitement was tremendous. It was just before ten o'clock. The crowds were pushing and shouting, and policemen with arms linked were trying to hold them back from the gates.
Right beside the gates, in a small group that was carefully shielded from the crowds by the police, stood the five famous children, together with the grownups who had come with them.


 太陽がきらきら輝く朝、一世一代の日がやってきた。もっとも、地面はまだ真っ白い雪でおおわれ、寒気はとてもきびしい。
 ワンカ工場の門の前には、たいへんな群集が集まって、切符を手にした幸運の五人を一目見ようとしていた。たいへんな興奮ぶりである。もうじき十時になるところ。群集は押し合い、どなりあい、警官隊がスクラムを組んで群衆をけんめいに門から押し返す。
 門のすぐわきに、警官隊が楯になって群集から守っている数人のグループがあった。五人の有名児童と、付き添いの大人たちだ。

 このページに関するご意見、ご感想をお聞かせ下さい。
 sam_mag2@yahoo.co.jp

 「Books for English-learners」は、英語を学ぶことが目的ではなく、英語を通じて何かをし幸せになりたいと願っている管理者(Sam)が、同じ様に英語を通して何かをしたい人に少しでもお役に立てればと思い、毎週1から2冊を目標に英語に関係する書籍を紹介するホームページです。出版社、及び著者から依頼されて取り上げることはありません。

 紹介欄のコメントは、あくまでも管理者個人の個人の感想で、他の方が読まれた時には、別の感想を持たれることもありうることをご了解下さい。
 
 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。