今週の2冊

HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE  (既刊・洋書)

          英単語「比較」学習帳 (新刊・邦書)

    

Published
Book
HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE

日本語版

HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE
  日本語版タイトル:人を動かす
            著者 : DALE CARNEGIE

  有名な自己啓発作家Dale Carnegieの「人を動かす」の原書です。叱ったり、批判しても、人は動いてくれない、相手が動きたくなるような言葉をかけて、動かすのが最良の方法と説いています。

  言われてみれば、子どもに「勉強しろ」と叱っても全然勉強しませんよね。自分もも、仕事で、頭ごなしに叱る上司の言うことは聞かず、ほめ上手の上司の言うことを聞いしまっていますよね(子ども以下か。。。)。

  相手にやる気を起こさせる言葉をかけて動かせと言っているのですが、相手がずにのって謙虚さを忘れたときの対処方法まで書かれているともっといいですね。

  ちょっと、読み応えがあるかもしれませんが、原書に是非挑戦してみて下さい。決して損はしませんよ。

 分類        : 自己啓発書
 こんな人に    : 会社の人間関係で悩んでいる人
 レベル       : TOEIC 600点以上
 英語、日本語比 : 100% : 0%
 読む場所     : 電車の中
 辞書の必要度  : TOEIC 700点以下は必要
 アマゾン      :  http://tinyurl.com/rzpn6
Useful Expressions
P18

  There is only one way under high heaven to get anybody to do anything. Did you ever stop to think of that? Yes, just one way. And that is by making the other person want to do it.

  人を動かす秘訣は、この世にただ一つしかない。この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、みずから動きたくなる気持ちを起こさせること − これが、秘訣だ。

P120

  Welcome the dis agreement. Remember the slogan, "When two partners always agree, one of them is not necessary."

  意見の不一致を歓迎せよ。「二人の人間がいて、いつも意見が一致するなら、そのうち一人はいなくてもいい人間だ。」

P121

  Thank your opponents sincerely for their interest. Anyone who takes the time to disagree with you is interested in the same things you are. Think of them as people who really want to help you, and you may turn your opponents into friends.

  相手が反対するのは関心があるからで、大いに感謝すべきだ。わざわざ時間をかけて反対意見を述べてくれるのは、あなたが関心を持つ同じ事柄に関心を持っている証拠だ。だから、相手はあなたの手助けをしたいと願っているのだと考えよ。そうすれば、論敵を味方に変えることができる。

P246

  The effective leader should keep the following guidelines in mind when it is necessary to change attitudes or behavior:

1. Be sincere. Do not promise anything that you cannot deliver. Forget about the benefits to yourself and concentrate on the benefits to other person.

2. Know exactly what it is you want the other person.

3. Be empathetic. Ask yourself what it is the other person really wants.

4. Consider the benefits that person will receive from doing what you suggest.

5. Match those benefits to the other person's wants.

6. When you make your request, put it a form that will convey to the other person the idea that he personally will benefit.

  人を変える必要が生じた場合、次の事項を考えてみるべきだ。

1.誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけ考えよ。

2.相手に期待する協力は何か。明確に把握せよ。

3.相手の身になれ。相手の真の望みは何か?

4.あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?

5.望みどおりの利益を相手に与えよ。

6.人に物を頼む場合、その頼みが相手の利益になると気づくように話せ。

New Book 英単語「比較」学習帳

英単語「比較」学習帳
著者 : ケリー伊藤   2006年6月14日発刊

   あなたは、mistakeとerror、sicknessとillnessとdisease、learnとstudy、endとfinishの違いを知っていて、使い分けをちゃんとしていますか。

  わからない人は、下のUseful Expressionsを見て、また本を読んでみてください。

  この本は、こうした日本人には区別のつき難い言葉を集めて、比較し、その違いを理解してもらおうという本です。取り上げられている項目は、70数項目。自分もそのうちの幾つかは知っていましたが、大半は区別があいまいでした。

  新書版で手軽に持ち歩ける一冊なので、電車の中の暇つぶしとしては、結構楽しめる本だと思います。自分は、行き返りの電車(往復2時間)で読みきってしまいました。2時間で読めても、覚えきれませんが。。。

  760円の本の内容としては、○です。

 分類        : 読み物、英単語比較書
 こんな人に    : 一歩進んで、英単語知識を付けたい人
 レベル       : TOEIC 400点以上
 英語、日本語比 : 5% : 95%
 読む場所     : 電車の中 病院・銀行の待合室
 辞書の必要度  : 必要なし
 アマゾン      : http://tinyurl.com/fohuj
Useful Expressions
P22 mistakeとerror

  もしあなたが、「誤り、間違い」をどれか一つだけの英単語で覚えたいなら、ズバリmistakeです。mistakeは「誤り、間違い」を表す語の中では、一番一般的でほとんどの状況で使えます。

  ただし、少し厳密言えば、同じ誤りでも判断上の誤りをさします。つまり、思慮が足りないために起きた誤りの場合です。

  同じくカタカナ語として頻用されるerrorは、mistakeに比べると、少し堅い感じのする語です。ですからフォーマルな文とか専門的な文脈、例えば法律・技術文書などに、この語はよく登場します。日常的には、主に計算上のミスにerrorを使うことが多いようです。

  また、mistakeは思慮の欠如に関係していますが、errorには「〜していることを気づかない誤り」というニュアンスが含まれます。

(1)彼女を選んだのは、僕の最大の間違いだ。
I chose that woman,. That was my greatest (    ).

(2)これはプリンターのミスだ。
This is a printer (    ).

(3)0.1パーセントまでの誤差は問題ない。
An (    ) of 0.1 percent is no problem.

(4)間違って君の本をもっていっちゃた。
I took your book by (    ).

(5)その事故は人為的ミスによるものです。
The accident was the result of human (    ).

(1)mistake (2)error (3)error (4)mistake (5)error


P78 learnとstudy

  大胆を承知でわかりやすい言い方をすれば、learnは「知る」に近く、studyは「努力する」ことです。つまり、learnは習得するという「結果」に重点がおかれており、studyは時間や労力を費やすという「プロセス」に重点がおかれているのです。

  "We study to learn."とは言いますが、"We learn to study."とは言わないのです。

  日本語の「〜を習っている」には、learnを用いてはいけません。learnは習い事をする行為ではなく、習得している、といった意味だからです。習い事はtake lessonsを使いましょう。「ピアノを習っている」は"I'm learning piano."ではなく、"I'm taking piano lessons."です。

(1)私は地図を調べた。
I (    ) the map.

(2)私はプレイン・イングリッシュで英語が書けるようになりたい。
I want to (    ) how to write Plain English.

(3)トムはハーバード大学で法律を専攻している。
Tom is (    ) law at Harvard.

(4)次の章をよく予習しておきなさい。
(    ) the next chapter.

(5)私は毎晩30分「聖書」を熟読している。
I (    ) the Bible thirty minutes every night.

(6)来週は太陽系について勉強する。
We will (    ) the solar system next week.

(7)確かに彼はよくないが、だんだんわかってきている。
I know he's not good, but he's (    ).

(8)失敗を教訓にしなさい。
I hope you'll (    ) from your mistake.

解答
(1)studied (2)learn (3)studying (4)Study (5)study(6)study (7)learning (8)learn

 このページに関するご意見、ご感想をお聞かせ下さい。
 sam_mag2@yahoo.co.jp

 「Books for English-learners」は、英語を学ぶことが目的ではなく、英語を通じて何かをし、幸せになりたいと願っている管理者(Sam)が、同じ様に英語を通して何かをしたい人に、少しでもお役に立てればと思い、毎週1から3冊を目標に英語に関係する書籍を紹介するホームページです。出版社、及び著者から依頼されて取り上げることはありません。

 このサイトは営利目的に主眼をおいておりません。サイトの容量、付加を軽くするために、表紙の見本写真は、Amazon.co.jpのリンク表示になっています。お気に入りの書籍購入サイトがある場合は、そちらから購入いただいても結構です。このサイト経由でAmazonから書籍を購入していただいた場合、そのアフィリエート収入は、今後メルマガおよびこのサイトで取り上げる書籍の購入費の一部に充てさせて頂きます。

 紹介欄のコメントは、あくまでも管理者個人の感想で、他の方が読まれた時には、別の感想を持たれることもありうることをご了解下さい。
 
 管理者の自己紹介:工学部系大学院を卒業。現在、化学メーカーに勤務の40代会社員。3年間のアメリカ赴任経験あり。