今週の3冊
MAGIC TREE HOUSE #1 Dinosaurs Before Dark(洋書)
James and the Giant Peach(洋書)
前置詞がわかれば英語がわかる(新刊・邦書)
Published Book |
MAGIC TREE HOUSE #1
Dinosaurs Before Dark |
日本語版
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MAGIC TREE HOUSE #1 Dinosaurs Before Dark
日本語版 : 恐竜の谷の大冒険
著者 : Mary Pope Osborne
MAGIC TREE HOUSE シリーズの第一巻。アメリカの小学校低学年向けの本。
以下本に書かれているあらすじより、「ジャックとアニ−は、アメリカペンシルベニア州に住む仲良し兄妹。ある日、二人は、大きなカシの木に不思議なツリ−ハウスを見つける。中で本を見ていると、突然ツリ−ハウスが回りだし、本の中の世界へ行ってしまう。ついた所は、恐竜の時代 本物の恐竜たちと仲良くなったり、追いかけられたり。ハラハラドキドキの冒険が始まる!」
英検4級程度の実力があれば、充分読める洋書です。ページ数も68ページと少なく、1日(1−2時間)で読めてしまいます。この本を読めば英語も恐竜のことも物知りになります。
分類 : 物語
ページ数 : 68ページ
こんな人に : もっとも簡単な洋書を読みたい人
子供と一緒に洋書を読みたい人
レベル : TOEIC 300点以上
英語、日本語比 : 100% : 0%
読む場所 : ひとりになれる場所
辞書の必要度 : 600点以下は必要か
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Useful Expressions |
P2
"Jack! Jack! Come here!"
Jack groaned. "This better be good, he said.
Jack left the road and headed into the woods. The trees were lit with
a golden late-afternoon light.
"Come here!" called Annie.
There she was. Standing under a tall oak tree. "Look," she
said. pointing at a rope ladder.
The longest rope ladder Jack had ever seen.
"Wow," he whispered.
The ladder went all the way up to the top of the tree.
There - at the top - was a tree house. It was tucked between two branches.
"That must be the highest tree house in the world," said Annie.
"Who built it?" asked Jack. "I've never seen it before."
"I don't know. But I'm going up," said Annie.
"No. We don't know who it belongs to," said Jack.
"Just for a teeny minute," said Annie. She started up the ladder.
"Annie, come back!"
(日本語版:恐竜の谷の大冒険より)
「お兄ちゃん、ちょっと来て!」
ジャックは、やれやれ、と思いながら、森の中へ入っていった。
木の葉が、夕日をあびて、金色にかがやいている。
「こっちよ、お兄ちゃん。早く!」
アニーは、大きなカシの木の下にたっていた。
「ほら、これ見て」アニーが指差しているのは、一本のなわばしごだった。
「うわー、なんて長いなわばしごなんだ!」
それは、ジャックの頭のはるか上、枝がふたつにわかれているところまで、つづいている。目を凝らしてよく見ると、そこには、小さくて四角い、木の小屋がのっかっていた。
「ツリーハウスだ!」
「あれは、ぜったい、世界でいちばん高いツリーハウスよ」とアニー。
「こんなこところに、ツリーハウスがあったなんて、知らなかったな」
ジャックは、小屋をじっと見上げたまま、つぶやいた。
「だれのツリーハウスなんだろう」
「ねえ、のぼってみない?」
「だめだよ。だめだよ。だれのものだか、わからないんだから」
「ちょっと見るだけ」
アニーはなわばしごをつかんで、のぼりはじめた。
「あぶないよ。おりておいで!」
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Published Book |
James and the Giant Peach |
日本語版
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James and the Giant Peach
日本語版 : おばけ桃がいく
著者 : Roald Dahl
「Charlie and the Chocolate Factory − チョコレート工場の秘密(2月9日号紹介)」を書いたRoald Dahlの作品。
事故で両親を亡くした少年ジェームズは、スポンジ、スパイキーいう2人の意地悪なおばさんと一緒に暮らさすことに。意地悪なおばさんとの悲惨な暮らしが3年続いたある日、ジェームズは、1人のおじいさんから、魔法の水晶玉の入った袋をもらう。ここから、ジェームズの冒険は始まる。冒険は、元気な仲間(バッタ、ミミズ、クモ、ムカデ)と共に想像を超えた世界へ。Roald
Dahlの作品の展開の速さは相変わらず絶妙です。
英語は英検4級程度で辞書があれば読めるレベル。2級以上なら辞書なしで読めるでしょう。ペーパーバックなので、通勤、通学のかばんの中に一冊いかがですか。
分類 : 物語
ページ数 : 146ページ
こんな人に : Roald Dahlが好きな人
簡単な英語の原書を読みたい人
子供と一緒に洋書を読みたい人
レベル : TOEIC 500点以上
英語、日本語比 : 100% : 0%
読む場所 : 電車の中、子供部屋
辞書の必要度 : 700点以下は必要か
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Useful Expressions |
P10
For suddenly, just behind him, James heard a rustling of leaves, and
he turned around and saw an old man in a crazy dark-green suit emerging
from the bushes. He was a very small old man, but he had a huge bald head
and a face that was covered all over with bristly black whiskers. he stopped
when he was about three yards away, and he stood there leaning on his stick
and staring hard at James,.
(日本語版:”おばけ桃がいく”より)
突然ジェイムズ君の後ろで、木の葉のガサガサする音が聞こえた。ふり返ると、妙ちきりんなダークグリーンのスーツを着た一人の老人が、急に茂みから現れた。たいそう小柄な老人なのに、禿頭はずいぶん大きく、顔中に硬く突っ張った黒いヒゲ。3メートルほどのところで立ち止まると、杖にもたれたまま、じっとジェイムズ君を見つめる。
When he spoke, his voice was very slow and creaky. "Come closer
to me, little boy," he said, beckoning to James with a finger. "Come
right up close to me and I will show you something wonderful."
老人が口をひらくと、その声がとてもゆっくり、キーキーきしむ。「こっちへおいで、君」とジェイムズ君を指さす。「わしのそばに来なさい。不思議なものを見せてあげるから。」
James was too frightened to move.
ジェイムズ君はこわくて動けない。
The old man hobbled a step or two nearer, and then he put a hand into
the pocket of his jacket and took out a small white paper bag.
老人は一、二歩足をひききずりながら近寄ってきた。それから上着のポケットに手を入れて、小さな白い紙袋を取り出す。
" You see this?" he whispered, waving the bag gently to and fro in front of James's face. "You know what this is, my dear? You know what's inside this little bag?"
「ほら、これさ」と小声で言い、袋をジェイムズ君の顔の前でそっとゆすった。 「なんだかわかるかな?この小さな袋の中身がわかるかい?」
Then he came nearer still, learning forward and pushing his face so close
to James that James could feel breath blowing on his cheeks. The breath
smelled musty and stale and slightly mildewed, like air in an old cellar.
そう言ってなおも近寄ると、前かがみになってジェイムズ君に顔を押し付けんばかり。その域が頬にかかってくる。カビっぽい、むっと臭う息で、カビむす古い地下室のこう浮きのよう。
"Take a look, my dear, " he said, opening the bag and tilting
it toward James. Inside it, James could see a mass of tiny green things
that looked like little stones or crystals, each one about the size of
a grain of rice.
「見てごらん、坊や」と老人は袋をひらき、ジェイムズ君に向けてかしげる。中には、小石か水晶みたいな小さな緑色のものがたくさん見えた。
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New Book |
前置詞がわかれば英語がわかる |
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前置詞がわかれば英語がわかる
著者 : 刀祢 雅彦 2005.12.5 発刊
著者の「前置詞の働きを知らなければ、英語のからくりは永久にわからない!」という信念のもとに書かれた本。 前置詞は、英語ではさまざまな抽象的なことが(行為・状態・関係など)を位置・方向・移動のメタファ(metaphor、隠喩)で表すとのこと。
TOEICの得点をあげるために、前置詞を含む熟語を、みなさん丸暗記してきたと思います。少なくとも自分はそうでした。でも、この本を読むと、「be familiar with」「be familiar to」「A be married to B」「rob A of B」などの丸暗記していた熟語の中の前置詞の使い方を、感覚で理解できるようになります。
気軽に読んで、TOEICの文法問題の得点アップを目指しましょう。
分類 : 読み物、文法物
こんな人に : 前置詞の使い方をイメージで理解したい人
TOEICの文法問題で得点アップを目指したい人
レベル : TOEIC 400点以上 英語、日本語比 : 0% : 70%
読む場所 : 電車、くつろげる場所
辞書の必要度 : 必要なし |
Useful Expressions |
(細かい解説は、本を読んでください。)
Chapter 2
前置詞で解く!英語の謎とからくり
方向を表すfor と to
1) I bought some chocolate for David.
これはDavidにあげようとして買ったというだけ。
いわばa chocolate はDavidにむいているだけ。
だからDavidはまだチョコレートを手にしていない。
2) I gave some chocolate to David.
Davidにチョコレートは到達している。
上の1)より下の文は可能。
I bought some chocolate for David, but I gave it to Brad.
「デビットにチョコレートを買ったが、ブラッドにあげた」
でも上の2)より下の文は不可能
I gave some chocolate to David, but I gave it to Brad.×
「デビットにチョコレートをあげたが、ブラッドにあげた」
下の文の意味は
He is married with a child.
間違えても「彼は子供と結婚している」なんて思ったりしなかったでしょうね。
正解は「彼は結婚して子どもが一人いる」です。
下の文の意味は
He ate his parents out of house and home.
「彼は両親と外食した」なんて訳していないでしょうね。これは、
「彼は両親が家を失うほど食べた」です。
下の文の意味は
The body is crawling with maggots.
「その死体はウジ虫と一緒にはっている」じゃなくて
「その死体にはウジ虫がいっぱいはっている」です。
Chapter 7
inの世界とメタファのネットワーク
下の文の意味は、
I'm in hot water with my father.
「お父さんと一緒に熱いお風呂に入っている」なんて思っているあなた。正解は、
「私は親父とひどい状態になっている」
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