今週の2冊
The Twelfth Angel (洋書)
日本人は英文法のここを間違える(新刊・邦書)
Published Book |
The Twelfth Angel |
日本語版
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The Twelfth Angel
日本語タイトル : 十二番目の天使
著者 : Og Mandino
本当に泣ける本でした(洋書でこんなに泣けたのは初めて、年を重ねるごとになってきて涙腺がちょっと弱くなってきたかな〜?)。話の最後の部分を、通勤電車の中で読んでいたのですが、思わず泣きそうになり、これはヤバイと思い途中下車したほどです。
内容は、 精神的に傷つき、生きる気力を失った主人公が、ひょんなことからリトルリーグのコーチを引き受けることに。そしてそれほど野球は上手でないが、非常に前向きなティモシー少年を教えるうちに、立ち直っていくというストーリー。
英語は、それ程難しくなく、ページ数も165ページ程度なので、2,3日で読めると思います。出てくる話題もリトルリーグに関することなので、難解な単語は出てきません。どうしても英語が理解できず、泣けなかった人は、まず邦書(12番目の天使)を読んでから、もう一度英語の原書を読んでみてください。
また、Useful Expressionsに乗せた"break a leg(がんばれ)"の語源を知らない人は、一度調べてみてください。
読み終わった後、さわやに泣ける是非おすすめしたい一冊です。
分類 : 物語
ページ数 : 165ページ
こんな人に : 洋書を読みながら泣きたい人
レベル : TOEIC 600点以上
英語、日本語比 : 100% : 0%
読む場所 : ひとりになれる場所
辞書の必要度 : 750点以下は必要か
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Useful Expressions |
(日本語訳は、邦書「十二番目の天使より」)
5 Timothy Noble
I was just a few days past my ninth birthday, nervous and frightened,
and my dad had driven me here, to this same field, in his pickup. Just
before I turned away from him, in the parking lot, and ran out on the diamond
for the first time, he extended his hand, smiled and said, "Break
a leg, son!" I knew what he meant because that strange phrase had
come up at dinner one night, and mother had patiently explained to both
of us that those wards were how show people always wish each other good
luck before a performance, Break a leg!
5 ティモシー・ノーブル
そのとき、私はわずか数日前に九歳になったばかりだった。すごく緊張していた。恐ろしかった。父の小型トラックに乗せられて、私はこの球場にやってきた。父は駐車場で、私がグランドに向かって走り出す直前、私に握手を求めて言ったものだ。
「ジョン、足の骨、折っちゃえ!」
その言葉の意味を私は知っていた。その奇妙な表現は、少し前の夕食の席で初めて聞かされたもので、そのときに母が、その意味と成り立ちを、父と私にじっくりと説明してくれていた。母によれば、もともとはショービジネス用語で、役者や歌手たちが舞台に上がる仲間に幸運を祈るときに発したものが始まりだという。足の骨、折っちゃえ!
10 the new baseball glove
Instead by game's end the gutsy kid was hoarse from cheering for his
teammates, and apparently they had all forgiven him for his error costing
them the first game. "Day by day, in every way, we're getting better
and better!! and "Never - never - never - never - never - never give
up! " were chanted so frequently and loudly by our team, at Timothy's
urging, that the spectators immediately behind our dugout picked up on
it, and soon the entire grandstand crowd on our half of the field was repeating
those valiant words, over and over, "Never give up!"
10 新品のグローブ
その日の彼は、目を輝かせながら仲間に対する応援を休みなく続け、試合が終わることには完全に喉をからしていた。 そしてうれしいことに、すでにチームメイトたちは、緒戦の負けにつながった彼の手痛いエラーを、快く許しているようだった。ティモシーに刺激されて、彼のお気に入りの二つのフレーズ、「毎日、毎日、あらゆる面で、僕らはどんどん良くなっている!」」あきらめるな!あきらめるな!絶対、絶対、あきらめるな!」をチームの全員が大声で頻繁に合唱するようになっていたのだ。 ある頃から、それは観客席にも伝染した。いつしか、天使たちの「あきらめるな」の合唱がはじまるや、それに続いて、私たちのベンチサイドの観客席からも、全く同じ合唱が聞こえてくるようになっていたのである。
15 never, never, give up!
She finally selected a piece of dark-gray granite in the shape of a small
obelisk, on which she had engraved :
TIMOTHY NOBLE
March 12, 1979 April 7, 1991
I never, never, never gave up!
15 絶対、絶対、あきらめない!
最終的にはペギーがティモシーのために選んだものは、ダークグレーの御影石でできたオベリスク型の小さな石だった。彼女はその石にこんな碑文を刻ませた。
「ティモシー・ノーブル・・・・・1979年3月12日生・1991年4月7日没
僕は、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめなかった!」
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New Book |
日本人は英文法のここを間違える |
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日本人は英文法のここを間違える
著者 : 日本アイアール 2006.1.23 発刊
日本人が間違えやすい英文事項40項目について、例文を示しながら何が違うのかを丁寧に説明した本です。
アメリカ英語を基本として書かれてるとのこと。また、アメリカ人のネイティブのチェック済みとのことなので、安心して書かれている内容を信じてよいと思います。前置詞、冠詞、時制、など日本人が陥りやすい項目が取り上げられています。
下のUseful Expressionsに掲載しましたが、前置詞「for」と「to」でこんなにニュアンスが異なると言う事を覚えておいて下さい。
気軽に読んで、正確な英語を身につけましょう。
分類 : 読み物、文法物 こんな人に : 自分の使っている日本語英語に不安を感じている人 レベル : TOEIC 400点以上
英語、日本語比 : 30% : 70%
読む場所 : 電車、くつろげる場所
辞書の必要度 : 必要なし
アマゾン : http://tinyurl.com/o2tmg |
Useful Expressions |
P11 for me か to me か
前置詞 for には「・・・の利益になるように」という基本的な意味がある。
一方 to は動作や行為の対象を価値観を交えずに示すのが基本。
Examples
(比較のために)
Why did you do that for me?
どうして私にあんなことをしてくれたの?
Why did you do that to me?
どうして私にあんな(ひどい)ことをしたの?
(for の例文)
I want to do something useful for people.
人に役立つことがしたい。
Thank you for everything you did for me.
いろいろお世話になり有難うございました。
He helped me out when I was in trouble , so now I'm going to do the same for his son.
私が困っているとき、彼が助けてくれた。だから今度は私が彼の息子に同じことをしてあげるのです。
(to の例文)
I don't want to do anything harmful to others.
人を傷つけることはしたくない。
How could you do that to me?
どうしてそんなひどいことをするの?
If you bully my brother, I'll do the same to you.
弟をいじめたら同じ目にあわせるぞ。
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