1.土志田和枝 著 「あふれる愛に」 (1981年 新声社刊/廃刊)
 
 和枝さんの死から4か月後に出版されました。和枝さんの日記を基に、事故から和枝さんが亡くなるまでの事が記録されています。やさしく強い母、そして可愛らしい妻、和枝さん、寄り添い励ます夫、それをやさしく見守る父。空しさも残りますが、それを越える感動があります。
 廃刊のため普通の本屋では手に入りません。私はあちこちの古本屋で探しましたが、なかなか見つからず、ようやく見つけました。また、横浜市内のいくつかの図書館で借りる事ができます。
 

 
2.早乙女勝元 著 「パパママ バイバイ」 (2001年再刊 日本図書センター)
 
 児童向け図書。脚色もありますが、決して平和ではない日本の事実を伝える本。裕一郎くん康弘くんが亡くなる時「パパママ バイバイ」と言い残したというのは、この本からきているのだと思います。
 
 
 
3.河口栄二 著 「米軍機墜落事故」 (1981年 朝日新聞社/廃刊)
 
 緑区の墜落事故の他、町田の2件の事故について、記録があります。この本で墜落場所を詳しく知る事ができました。
廃刊になっていますが、古本屋で見つけることができました。
 
 
 
4.「わたしたちはわすれない 米軍機墜落事件」
(1997年 横浜・緑区(現・青葉区)米軍ジェット機墜落事故20周年行事実行委員会)
 
 20ページほどの冊子ですが、事故の概略などを知る事ができます。包帯に巻かれている、多分裕一郎くんと思われる写真がとてもショッキングでした。
 手に入れる事は不可能と思われますが、横浜市緑図書館で見る事ができます。
 
 
 
5.土志田勇 著 「『あふれる愛』を継いで」 (2005年 七つ森書館)
 
 「あふれる愛に」の続編とも言える本。「あふれる愛」から抜粋された、事故から和枝さんが亡くなるまでの事、そして「あふれる愛」で3つの約束を決意した勇さんが、その約束を果たす姿が描かれています。勇さんの強い意志には驚かされ、感動しました。
 現在、この事故に関する本の多くが廃刊になっているので、事故を知る貴重な存在。
 
 
 
番外.木曜ゴールデンドラマ 「あふれる愛に」 (1983年3月10日放送 日本テレビ系)

 丘みつ子さん主演。事故から和枝さんの葬儀までドラマ化されたものです。脚色もありますが、「あふれる愛に」の本に忠実に作られていると思います。ロケ地に当時の江田駅周辺、和枝さんの実家の花屋さんが使われています。また多分本物と思われる、米軍機が降下していき墜落する模様をとらえた8ミリフィルム(とてもショッキング)も使われています。
 20年以上も前に放送されたものですが、横浜のみなとみらい線「日本大通り駅」前の「放送ライブラリー」で見る事ができました。

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事故を知る事ができる資料(本など)