顎顔面矯正治療について
・お子さまの歯がならぶスペース不足を感じる・・・
・上下の歯のかみ合わせが気になる・・・
・いつも口を開いている、ぼーっとしていると感じる・・・
・鼻アレルギーがひどい、鼻が詰まっている、いびきをかくと感じる・・・
↑このような症状は不正咬合が原因と考えられます。
不正咬合の種類
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永久歯が生えてきて、あごのスペースに歯がならびきらない状態。(叢生)
A
下あごが上あごより前方に出ている。(反対咬合・下顎前突
B
上あごが下あごより前方に出すぎている。(上顎前突)
C 下の歯が見えないくらい、上の歯がかぶさっている。(過蓋咬合)
D
上下の前歯がかみ合わず、口が常に開いている。(開咬)
E
上下の歯が左右にずれてかんでいる。(交叉咬合・交差咬合)
不正咬合を治療するために
当院では、上あごの成長期に急速拡大装置という固定式の装置をつけて治療する顎顔面矯正治療を取り入れております。
上あごが開いてきたら、下あごにも固定式の装置をつけて治療します。
並行して、鼻呼吸に変えるための機能訓練、ガム咀嚼訓練も行っていきます。※装置は治療期間中に何個か変えていきます。
治療により期待される効果
・上あごを拡げるため、鼻の通りが良くなる。
・姿勢が改善される。
・よく眠れるようになり、低身長のお子さんの身長が伸びる。
・脳血流量が増え、集中力が高くなる。
・鼻・食物アレルギー症状、喘息の改善。
・治療期間について
装置をつけている期間は数年間です。(個人差はあります。)
第2大臼歯が生えてかめるようになるまでは、責任もって経過観察をいたします。
・治療期間中の痛みについて
装置をつけて、違和感、食べにくさはありますが、数日〜1週間くらいで慣れてきます。話し方についても音読練習で慣れていきます。
・来院ペースについて
初めまたは装置を入れた直後は週1回程度で、経過観察中は3週間に1回程度です。
・治療介入時期について
5〜7歳が適正年齢ですが、早いうちのほうが症状が軽いので早く治ります。
お口の型がとれるようになったら治療は可能です。
・治療期間中の制限について
治療することにより、呼吸も改善されるので、腹式呼吸の効果が表れ、演奏等にとっても、それほど支障はないと思われます。
・装置装着中の容姿について
口腔内内側に装着しているので、ほとんど目立ちません。
かけがえのないお子様の輝く未来のために
上あごは本来の成長が出来ないと、小さいままで12歳には成長が終わってしまいます。
この顎顔面矯正治療法は、歯並びだけを治すための治療ではなく、あごの発育を本来の成長発育に修正するための治療です。
そのため第一に呼吸の改善が見込まれ、健やかな全身状態に改善していきます。
歯のかみ合わせと、全身は密接に関係しています。
健やかな人生が送れるように、顎口腔機能の調和を図ることが重要です。