顎の痛み〜顎関節症とは?
「口を大きく開けると耳の下の辺りが痛む」「口を開けたり閉じたりする際カクカク鳴る」
といった症状に思い当たる方はいらっしゃいませんか?
これらの症状は総称して「顎関節症」と言われます。
顎関節症にはさまざまな症状がありますが、治療対象となるのは日常生活に支障をきたしている
かがターゲットとなりますので、痛みがあるかないかに絞られてきます。
口を開けたり閉じたりする動きの蝶番となる関節は耳の下辺りにあり、この関節が顎関節ですが、
ここが痛んだり異音がしたりする訳です。
長い年月食事や会話等日常生活で口の開閉運動を繰り返していると当然この顎関節への負担が
たまって行きます。
元来、人は日常生活で咬合(噛み合わせること)を繰り返して行くと
@歯は摩耗して擦り減り、
A歯を支えている顎の骨が下がって歯にあそびを作って力を逃がし、
B顎関節の骨同士の間の座布団(関節円盤という軟骨)が擦り減り、
これら3つがバランスよく痛み分けすることにより支障なく生活して行くのですが、これら負担の
バランスが顎関節に偏ると顎関節症状が現れます。
また、偏食やストレス、睡眠中の歯ぎしり等の過度の負担はこのバランスの崩壊を助長します。
歯と噛み合わせと顎関節の位置の言い分が違うというのが問題なので、この言い分を相殺する互いに
ニュートラルな状態を作ってあげることが治療のカギとなります。
当院ではスプリント療法という歯を削ったり、外科手術を必要としない治療法を第一選択として治療を行って
おります。(保険適応)