パイパー森のSelf Interview
第1回 第2回 第3回

● 第3回インタビュー

I:こんにちは。
M:あ〜、やっぱり来て下さったんですね。ありがとう(オイオイオイ)。
I:あれじゃ、森さんがあんまりにも可哀想だって、Jailbird編集長に言われて…。私、気が進まなかったんですけどね〜。
M:あなた、ホント、はっきりものを言う人だね〜。およ…
I:はいはい、では、気を取り直して早速本題に入りましょうネ。
M:ハ〜イ。(軽いヤツ)

I:森さんにとっての「ハイランド・パイプやピーブロックの魅力は?」ってことなんですけど、表向きのカッコイイ理由はエッセイなどに書いていらっしゃるので、もっと本音の部分を聞いてこいって編集長に言われました。本音は?
M:ハイランド・パイプは究極のソロの楽器だってことかな〜。
I:他人と一緒にやろうとしても、あの音量じゃあね〜。
M:いや、楽器の構造がってことですよ。メロディと伴奏が一緒にできる。
I:あの「ブー」って、ただただ同じ音を出し続けてる(注1)のが《伴奏》だって言われるんですか?
M:あなた、今日は妙にトゲトゲしいね〜。ホントに気が進まなかったんだね。いやなら帰ってもいいんだよ。
I:じゃ…、
M:あっ、ま、待って。ゴ、ゴメ〜ン。え〜と、そうだね、確かに、あ、あれは伴奏って言えないかもね〜。

I:ソロ楽器っておっしゃいますけど、パイプバンドでしっかりと合奏される人もいらっしゃいますよね。
M:あ〜、でも、ピーブロックはソロ《楽曲》なの。
I:ふ〜ん、じゃ、どうしてピーブロックがお好みなんですか?
M:それは、詳しくはエッセイ「パイプのかおり」第3話に書いてあるんでそちらを読んで…、
I:もしかして、森さんは天の邪鬼で協調性が無いから、わざと人と一緒にできないような楽曲を選んだんじゃ無いんですか?
M:(グサッ)…。
I:あっ、本質突いちゃったかしら?
M:ど、どーして、そういうこと言うの。そんなこと無い〜って。
I:ムキになって否定しますね。
M:本当にピーブロックの音楽性が好きなんだって…。これじゃインタビューじゃなくて尋問だな〜。(注2

I:エッセイの中で「(ピーブロックは)全体をどのようなテンポで演奏するか、また、それぞれの音の長短なんてことはそれこそ10人10色の解釈があり得る訳で…」って書かれてますけど、要はテンポが取れないので、勝手気ままにやってるってこととどう違うんですか?
M:そう言ってしまうと身もふたも無いんだよね〜。要は《メリスマ》なんですけど…。
I:また、そんな専門用語を使ってケムに巻こうとしてますね。男の人って理屈っぽいから嫌ですよ。なんでも、カッコ付けて専門用語を使いたがるんですもん。(注3
M:あ〜た、今日はかなり虫の居所が悪いようだね〜。

I:別に…。ところで、先日、川口神社の神楽殿で演奏しているとき、ホントに気持ち良さそうに演奏されていましたけど、あーいう時って何様になったつもりなんですか?
M:何様にって、あんまりな言い方だけど…。いや〜、実はジミー・ペイジが「天国への階段」や「幻惑されて」のインプロビゼーションを延々と奏っているってことをイメージしてるんです、って言ったらどう思う?
I:まあ、なんて厚かましい。やっぱり、森さんてかなりの自意識過剰ですよ。
M:そうかな〜。でも、楽器演奏する人って大なり小なりそうなんじゃない?
I:でも、それにも身の程をわきまえるって事は最低限必要じゃ無いですか?
M:じゃあ、私は身の程をわきまえて無いっていうの?

I:だって、ハイランド・パイプでジミー・ペイジのインプロをイメージしようってのはかなり無理があるんじゃないですか?
M:でも、いつか米山さんの主催するトラッドの演奏会で、あるアメリカ人がハンマー・ダルシマーで「天国への階段」を奏ったんだけど、それはスゴくカッコよかったよ。
I:それは、演奏が上手かったからでしょ。それに楽器はなんであれ、まさにその曲を演奏したんでしょ。でも、森さんのピーブロックの場合は違うじゃ無いですか。全然違う曲を演奏するんですもん。
M:………。もう、いーじゃないですか。自分がそのつもりになってるんだから。エ〜イ、今日はなんでこんなにイジメられなきゃいけないんだ。もう、イイよー。インタビュー止め〜!
I:ワ〜イ、キレた、キレた。Jailbird さんが「今日は徹底的に煽ってご覧。きっと面白い事になるから」って言ってた通りになった。オモロかった〜。さあ、か〜えろっと。(バタン、コツコツコツ…)
M:うー、わん!(オ〜イ、オイオイ)

......とりあえずおしまい。

注1:ドローンというのだ。

注2:「天性の天邪鬼」で「協調性がない」からバンドがやれない、と言ったら、ロックギタリストの半分以上は失格である。お嬢さんはバンドをやったことがないので、判らんのだ。

注3:ふっふっふっ。専門用語が出てくると嫌がるのは、歳をとってる証拠。若い頃は、わけのわからん用語や論旨こそありがたがるもんなのだ。I嬢、実は年齢をごまかしてるな。

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