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パイパー森の音のある暮らし《2006年11月》
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2006/11/25
(土) ピーブロック、表現の要は《間》の取り方 |
このところ、古くからの馴染みの2曲にハマっています。“Lament for Donald Duaghal MacKay”と“Lament for Donald of Laggan”です。
名曲中の名曲であるこの2曲は、いうなればピーブロックのスタンダード・ナンバーとして、ピーブロック愛好家ならば誰もが幾度となく聴き親しんでいる曲でしょう。 しかし、こと自分の演奏となると、前者の“Donald Duaghal MacKay”は、ここ数年間はパイプでは殆ど演奏していませんでした。 一方、後者の“Donald of Laggan”は曲として「短すぎる」ため、パイパー森的好みからすると「演奏するにはちょっと面白みに欠けるな〜?」ってことで、実はパイプでは殆ど演奏したことがなかったのです。 ところが、最近になってある時、真面目になって演奏してみると、突然開眼しました。この曲のウルラールの表現の要はまさに《間》の取り方である、ということに…。 いつかボブさんのフォーラムで Ron Teague さんが最も演奏が難しいピーブロックと位置づけていた“The Old Woman's Lullaby”と同様に、絶妙な《間》の取り方がこの曲に命を吹き込むみます。そのような曲では絶対にリズムを取ろうとしてはいけないのです。 さて、ピーブロック・チューン・ストーリーにも書いたとおり、1994年のピーブロック・ソサエティー・カンファレンスに於いて、Bridget MacKenzie 女史により“Donald Duaghal MacKay”の作者は、それまで考えられていたように Donald Mor MacCrimmon ではなくて、Iain Dall MacKay である、という新たな解釈が示されました。これにより Iain Dall の残した遺産にまた一つ大きな至宝が加わったことになり、Iain Dall のファンの一人としては、何となく嬉しく思いました。 しかし、その一方で、“Donald Duaghal MacKay”に親しめば親しむ程、いたって平易な技法を用いながら、言葉にならない程美しく流れるようなメロディー・ラインを持つこの曲からは、妙なるメロディーの裏に非常に高度な指使いが隠されていることが多い Iain Dall の作品よりも、どちらかというと、同じ様に平易でかつ美しい“Lament for the Children”( by Patrick Mor MacCrimmon)に通じるものを強く感じさせられます。 そして、このことはまた同時に、やはり同じく Patrick Mor の作である“Donald of Laggan”についてもそのまま当てはまることです。つまり、“Children”と“Donald of Laggan”、そして、“Donald Duaghal MacKay”の3曲は、そのたおやかな雰囲気がある意味で非常に似通っていると思うのです。そして、どれもに共通しているのが、これらの曲を情感豊かに表現するためには絶妙な《間》の取り方が命である事…。 そして、一旦その曲の《間》の取り方が上手く会得できてしまえば、どの曲も、ウルラールの最初の小節を一旦演奏し始めると、後は頭で何も考える事無く、指が自然とメロディーを奏で始め、バリエイションで盛り上がって、また最後にウルラールに自然に戻って終わる。 《間》が命であるピーブロックという音楽は、その意味からも日本人である私の感性に強く訴えかけるものがあるな〜、ということについて、強く感じ入っている今日この頃です。→関連日記 |
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