パイパー森の音のある暮らし《2004年2月》
2004/2/6
(金)

早々と夏休みに向けて

 カレッジ・オブ・パイピングのオンライン・システムは混乱の極みにあるのですが、それにも関わらず、やはりここでなくては手に入らないものがあるので困ります。今回私が注文したのは読み物類です。


 システムの混乱とは裏腹に、最近のオンラインショップの品揃えはますます充実してきて、本の扱いも大分幅広くなってきています。そんな中にすでに1998年に出版されていたようなのですが、パイピング・タイムスでも話題になった記憶がなくて、これまで見過ごしていた本がありました。

 Traditional Gaelic Bagpiping 1745-1945”というタイトルのこの本は、スコットランド生まれで、現在はカナダのノバ・スコティア地方ケイプ・ブレトンに住む歴史研究者&ライターである著者が、1746年の Culloden の戦いとその結果としてのスコットランド人に対する「武装解除法」の施行から、第2次世界大戦までの間の200年間の、ハイランド・パイプとそれを取り巻くの世界の波乱万丈な移り変わりを記した本です。
 特に、筆者の住むノバ・スコティアなどアメリカ大陸、いわゆる「新世界」での状況についてもかなりのページが割かれていて、これまで私の知らなかったことが沢山書いてありそうで読むのが楽しみです。


 もう一つは、The Proceedings of the Pibobaireachd Society Annual Conference(ピーブロック・ソサエティーの年次コンファレンスで行われるレクチャーの報告書)です。
 シェーマス・マックニールの頃と違ってロバート・ウォーレスが編集長になってからパイピング・タイムスにピーブロックに関する記事が殆ど載らなくなってしまった今となっては、遠い日本においてピーブロックに関する新たな研究成果などを知ることができるのは、新しい本の出版を待つ以外には唯一この報告書しかありません。

 以前、まだCOPがインターネットのオンラインショップなんてやっていなかった頃に一時、この年次報告書はカタログに載っていて誰でも入手できたので、その際に私は1973年から1995年までのものはその時欠番だった2、3の物を除いて手に入れていました。しかし、その後、何故かオンラインカタログにはなかなか載りませんでした。

 ピーブロック・ソサエティーに入会することは、日本に居る限りメリットは殆ど無いは分かっていても、この報告書を入手するためだけに入会しようかと思わない訳でもなかったのですが、このソサエティーは今だにオンラインでの入会手続きが出来ないため、ネット上でのワンクリックに慣れてしまったモノグサな身には、わざわざ銀行や郵便局に出向いて海外送金するなんてことは煩わしくなってしまい、なかなか重い腰を上げることが出来ませんでした。

 そうしたところ、最近になってやっとCOPのオンラインカタログに過去のものも含めて全ての報告書が載るようになったので、今回、以前入手できなかった分も含めて、96年以降の報告書を入手したという訳です。
 今回入手した10冊を含めて、これでリリースされている1973〜2002年の報告書30冊が本棚にズラ〜っと並びました。壮観です! うっしっし…。


 …といっても、この報告書、いうなれば会員向けのレクチャー(一体何人程の会員が集まるのでしょう?)の講演録ですから、1レクチャー当たり20ページ程のワープロ仕上げ(当然ですが、以前はタイプライタでした)のレポートを5、6回分、つまり概ね100ページ程度の印刷物をペナペナの透明アクリルの表紙とプラスティックのバインダーで簡易製本しただけのものです。背表紙には自分で(テプラで)タイトルと年号を書かないと一体何だか分からない。
 今でこそきちんとA4サイズに統一されていますが、以前まだタイプライター仕上げだった頃の報告書の中でも何故か1974年と1977年のものは、幅はA4だけど縦はB4サイズ程あり、本棚の同じ段に並ばないというみっともないものです。

 こんなものを並べて、「壮観です!」なんて悦に入っているのは、日本では私位しかいないんでしょうね。研究者が自分の専門分野に関する海外の学会誌を入手して満足している風情ってところでしょうか? でも、もちろん私は研究者を気取るつもりはありません。対象とする音楽がちょっと奥深いってだけの単なる一人の《音楽マニア》なだけなんです。

 …ま、とにもかくにも今年の夏休みは、いつもの蓼科の山荘でこれらの本と報告書を木陰でたらたらと読み耽り、気が向いたら例のパイピングスポットで演奏、という具合にいつものとおりのパイピング三昧で過ごそうと今から楽しみで仕方ありません。


 そして、実は、今、到着待ちのお楽しみのブツがあと二つあるのです。あ〜、早く夏休み来ないかな〜。

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