パイパー森の音のある暮らし《2003年10月》
2003/10/10
(金)

プチライブ無事終了

 下北沢のヴィレッジ・グリーンでの10月4日のプチライブは無事終了しました。

 当初予定していたセットリストに加えて、遅れて来たリスナーのために更に1曲演奏したので、都合7曲のピーブロックを続けざまに演奏しました。

 のべ演奏時間およそ2時間にも及ぼうかというこれだけのピーブロックを完奏できるかどうか、正直なところかなり不安だったのですが、やってみたら(少々疲れはしましたが)全く問題なく完奏できました。疲れもあくまでも心地よい疲れで、時間さえ許せば「まだ演奏できたかな?」ってくらい…。
 一番懸念していたドローン・リードのスティックもなく、予備のリードも使わずじまいでした。

 まあ、どちらにしても、この日本という国の中で、一時にこれだけのピーブロックという音楽が演奏されたというのは前代未聞だといういうことだけは確かでしょう。

 以下が当日の最終的な生演奏&ビデオのリストです。

1 Lament for Mary MacLeod (生演奏)約12分
2 Macleod's Salute (ビデオ/Iain MacFadyen)約10分
3 Prince's Salute (生演奏) 約14分
4 Lament for MacSwan of Roaig (ビデオ/Gavin Stoddart)約13分
5 Lament for MacSwan of Roaig (生演奏)約13分
6 Lament for Kinlochmoidart (ビデオ/Gordon Walker)約10分
7 Lament for the Earl of Antrim(生演奏)約17分
8 Lament for the Laird of Annapool (ビデオ/Jack Lee)約14分
9 The Vaunting (生演奏)約13分
10 Lament for the Children (ビデオ/Robert Wallace)約16分
11 Lament for the Children(生演奏)約19分
※追加演奏
12 The Despeate Battle of the Birds(生演奏)約11分


 ところで、このプチライブではオーナーの米山さん夫妻を除くと、純粋なお客さんは結局2人だけで、その他は私の高校時代の同期生たちでした。

 高校の同期生たちがやっているメーリングリストでこのライブへのお誘いをしたところ、非常にノリの良い仲間達が10人も集まってくれたのでした。
 彼等にとっては私が高校卒業後にこんな楽器に長年ハマっていたなんてちっともしらなかった訳ですから、つまりは衝撃のデビューって訳ですね。

 皆、ハイランド・パイプを生で聴くのも初めてな人ばかりなのですが、いくら「シンセティックリードは優しい音量」とはいっても、それは元来のケーンリードの暴力的な音量を知っている人の話。ハイランド・パイプを初めて目の当たりにする人にとっては、閉鎖空間の中であの音量を体験するのはかなり強烈な体験だったはずです。そして、よりにもよっていきなり、どの曲も10分以上一切音が途切れることのない難解なピーブロックを立続けに聞かされたのですから。

 実はその時のレポートが我が高校同期生たちのHPに早々とアップされていますので、ピーブロックのみならずハイランド・パイプ初体験のリスナーが一体どのような感想を持ったのか、興味の有る方はどうぞお読み下さい。右の写真にリンクを張ってあります。(なお、あくまでもそのようなHPに掲載されているレポートなので、身内向けの内容になっていることをご了承ください。)

 ところで、ライブに来てくれた同期生の1人はある寺の住職をやっていますが、彼は何度かのインド放浪の旅の経験があり、インド音楽が好きでシタールを弾くそうです。
 かねがね、「ピーブロックとインド音楽とは共通する点が大である。」と言われていますが、初めてピーブロックを聴いたこのシタール坊さんたる彼は「確かにそのとおりだと思う。」と言っていました。
 そして、興味深いことに、彼は初めて聴いたピーブロックの事を「元気が出る音楽だな〜。」と表現しました。上のリストでも分かるように、あの日に私が演奏した7曲の内4曲はラメントであるにも関わらずです。
 パイプのかおり第14話で触れたように、通常“Lament”と訳される“Cumha”というゲ−ル語の本来の意味は単なる「悲嘆に暮れた鎮魂歌」ではなく「悲しみの中にも力強さを秘めている曲」だということが、まさに実証されたような気がしました。

 さて、11月には我々の高校同期会MLでは、このシタール住職による「説法&シタール演奏会+インド音楽についての話」をオフ会として開催することになっています。
 これまで、ディジュリドゥやティンクリック、そして口琴やホーミーなどなど、色々なマイナーな民族音楽を生で聴く機会はありましたが、実は民族楽器としては一番知られているシタールを目の前で(それも解説付きで)聴くのは初めてです。

 う〜ん、なんとも楽しみです。

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