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パイパー森の音のある暮らし《2002年8月》
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2002/8/14(水)
Mist Cover the Mountain |
アイリッシュ・チューンの題名シリーズ第2弾って訳じゃないけど、今朝の《森のステージ》はまるでそんな感じでした。
朝霧が近くの山の頂きをすっぽり覆っていて、とても幻想的な雰囲気。 シーンと静まり返ったこの荘厳な雰囲気を平気でブチ壊すなんて…、そんな無神経な輩は一体どこのどいつだ〜ッ! は〜い、ここにいる、パイパー森で〜す。 てな訳で、今朝のピーブロックは“Lament for Mary MacLeod”でした。 お盆ですから、先祖の霊を敬って昨日に続いてラメントです。って、大体、ピーブロックは殆どがラメントじゃないかって? はい、そのとおりです。いつでも、ラメントばかりなんです。ハイ。 ところで、今朝は、《森のステージ》の駐車スペースに車を止めようとしたときに、国道をエッチラオッチラ自転車で登ってくる人がいました。森のステージが接している国道は、およそ標高2200mを越す峠に向かってつづら折りの登り坂が続いています。お盆休みのこの2、3日はいつもの何倍もの車が通りますが、ときどきはこのようにサイクリストも見かけます。 でも、このサイクリストは普通のサイクリストとはちょっと違っていました。 なんと乗っている自転車がプジョーの折り畳み式のやつなんです。あのちっちゃな車輪にちゃんとサスの付いたやつ。真っ赤なメインフレームに大きく“PEUGEOT”とレタリングしてあるので間違いようがありません。自由が丘あたりでよく見かける「オシャレ〜!」なやつですよ。 う〜ん、おぬし、やるな〜。 って感心してしまいました。察するに、麓の茅野の駅まではそのプジョーを折り畳んで抱えてきて、それからおもむろに駅前で「ほれ、見ろ」とばかりに“PEUGEOT”のロゴを見せびらかしながら自転車を組み立て、さっそうとチャリッって来たのでしょう。 国道から《森のステージ》まではおよそ100m程離れているのですが、私がおもむろに演奏を始めた時、その人、ひと休みしていたらしく、ガードレールに腰掛かけながらこっちの方を見て、完全に目が点になっていましたが…。 《森のステージ》は山荘から国道を標高差150m程(距離にして2km位かな)登ったところにあるので、パイプを吹く時は車で行くのですが、実は私も毎日夕食前には(ごはんを美味しく食べるため)息子と一緒にマウンテンバイクまがいの自転車で一気に登ります。いつもヒーヒーゼーゼーになりますが、帰りは雄大な八ヶ岳の景色を見ながらただただ疾風のように下るだけなので気分いいんです。 今日もいつものように夕方登って行き、ちょうどゴール地点でヒーヒーになっていたところに、件のプジョー氏が疾風の様に坂道を下ってくるところに出くわしました。今度は同じサイクリスト同士ですから、思わず目が会って会釈しましたが…。 ということは、彼はあの後、2200m辺りにあるヒュッテまで行き、そこらの山を散策でもした後、今度は標高差1400mをプジョーの折り畳み式赤チャリで一気に下っていくところだったのでしょう。 もし、そうだとしたら、それって、あんまりにもカッコ良すぎると思いません? |
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2002/8/17(土)
暖炉に火を… |
入れようかとも思う程に肌寒いこともあります。この2、3日は少々天気が安定せずに、特に標高1700mのこの山荘の辺りはまるで山岳気候なので、茅野の町が晴れ渡っていても、山荘の辺りは雲の中って感じになると、はっきり言って肌寒い程です。 特に今日は小笠原諸島辺りにいる台風13号のはぐれ雲もかかっていたりして…。 そんな中、晴れ間を縫って午前10時頃に《森のステージ》に行ってきました。 今日は久しぶりに以前から大分吹き込んであるシェパード( R.T.Sheperd & Son) のケーン・リードで、“The MacGregor's Salute”を演奏してきました。 う〜ん、やっぱりケーンのリードの調子のいいやつは最高! 「あんな、デリカシーに欠けたシンセティック・リードなんてやっぱりダメだね。」な〜んて思っちまう。なんて節操のないヤツ。 で、朝から思いっきりパイプが吹けて気分良くなったところで、外はその後雨が降ったり止んだりの湿気た天気なので室内にこもってパソコンに向かい、「パイプのかおり第7話」一気に書き上げました。 それにしても、ホント、こういう自慢話しならあっという間に書けちゃうんだね。 |
どこかにこんなタイトルのアイリッシュ・チューンがありそうですが…。それはともかく、台風の接近で、関東甲信越は大荒れの天気。ここ信州の山の中もご多聞にもれず夜半から大粒の雨が降り続いています。 でも、実はパイパー森はこのような「雨降りの森」が大好きです。 山荘の周りの落葉松の林は、生産材として手入れされている訳では無いので、カエデ、白樺、山桜、ミズナラ、桂、キハダ、ハリ桐 etc.…といったような様々な広葉樹が競い合うように育っています。そして、足元にはシダ類とクマ笹がびっしりと生い茂って地面を覆い隠します。 このような溢れんばかりの緑の森の中、落葉松の高い梢のかなたから様々な広葉樹とシダとクマ笹、そして、豊かな腐葉土の積み重なった地面へと、雨が絶えまなく降り注ぐ様を何をするでも無くボーっと眺めていると、恐竜たちがこの地を闊歩していた太古の昔から延々と変わらずに続いてきたのだろうこの自然の営みの悠久の時の流れを感じる事ができます。だから、森の雨降りは好きです。 でも、雨音をバック・グラウンド・ミュージックとして景色を眺めるというくつろぎ方の他にもう一つ、「雨降りの森」をバック・グラウンド・ビューとして眺めながら気に入った音楽を聴く、というまた違った味わい方もあります。 で、昼食後「さて、何を聴こうかな?」と考えた時、私が選んだのはトリーナ・ニ・ゴーナルのソロアルバム“Triona”でした。彼女のクラビネットの音色が何故か今日の激しい雨音とハーモニーを奏でるような気がしたからです。 |
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