97年07月の出来事

7月31日(木)

 右手のひらに腫瘍が発見された。

 事の起こりは半年ほど前、皮膚の下に何やら血豆のようなものがあることに気づいた。その時は本当に血豆だろうと思っていたからそのままほっといたのだが、春先あたりからだんだん大きくなり、出血を繰り返した結果手のひらから3ミリくらいぼこっと飛び出してきてしまったのだ。
 なんとなく病院に行くのが嫌で、しかも表面に皮らしきものが出来つつあったこともあって「このままほっときゃ中に埋まってそのうち消えるだろう」と思ってたのだが、昨日から出来かけの皮が破れそうな状況になってきた。
「こらあかん。週末に病院に行くか……」
 しかしとうとうツケがまわってきた。仕事中に豆が破れたのである。ティッシュをあてがってみても、今までのように簡単には血が止まらない。それを見て、今まで何度も「病院に行け」と言ってた企画のK氏が一言。
「10分以内に病院に行け!」
 で、行ったら医者が診るなり「これは腫瘍だね」。ほっといても出血するだけでこれ以上は悪くならないが、手術しないと治らないと言われる。ちょっとショック。
 出血が止まらないため糸で患部を縫いとめられる。麻酔無し。ひー。
 運良く、患部がたまたまマウスに当たらないところだったので、しばらくはいつも通り仕事が続けられるのは不幸中の幸い。考えてみりゃ、右手一本いかれたら俺の仕事って目茶苦茶厳しくなるんだよなー。



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