昨今の秘湯ブームに便乗して洞窟温泉を名乗るところが多くなった。その多くは人造の洞窟であり、ケイバーが行くとガッカリする。ここでは、ケイバーが入ってもそれなりに満足できる、洞窟らしい洞窟温泉のみを紹介することとした。
大滝(おおだる)温泉 (2018年11月)
伊豆急下田駅から三島にゆくバスに乗り、途中の大滝口で下車。天城荘の所有なので有料だが、入湯のみも可能である。宿の敷地の右端を通り抜けて河津川の川筋まで結構下って行くと料金所があり、前方に、高さ20mの河津大滝が堂々と落ちている。滝壷に面して洞窟が開口しているが、脱衣場の建物が入り口を覆っているので外から洞窟は見えない。見上げると柱状摂理の絶壁が今にも崩れてきそうで怖いくらいだ。
滝つぼの周りには3つぐらい大きな露天風呂があるので、風呂に浸かりながら20mの滝を鑑賞できる(写真左端)。まさに天下の絶景と言うにふさわしい。洞窟温泉は金鉱を求めて掘った坑道の跡だが、金鉱の代わりに温泉が出たので洞窟温泉にしたという(写真中央)。照明は電気がついている。昔は入り口は一か所だったが、女性が入りやすいよう女性用の脱衣場を別に作り、洞窟状になってから男性側の洞窟と合流する。最奥部は湯もやや深くなり、むっと、蒸し暑くなる。洞壁は岩肌むき出して、いかにも洞窟と言う感じがする。この洞窟温泉とは別に、もっと宿の建物の近くに、最近作った小さな洞窟温泉もある。しかも洞壁はこちらのほうが洞窟らしい(写真右端)。
滝つぼにある露天風呂 洞窟の湯の入り口 宿の近くにある洞窟風呂
天城荘にはこの他にも、25m温泉プールなどもある。それにしても、これだけの露天風呂に湯を供給しても掛け流しにできるのだから相当な湧出量だ。時間と体力があれば河津七滝めぐりをするのもよい。
・所在地 静岡県賀茂郡河津町梨本359
・天城荘 電話0558-35-7711
小川(おがわ)温泉元湯(2004年9月)
北陸本線泊駅から南に13km。バスはないのでタクシー又はマイカーで行くしかない。小川温泉元湯のホテルのある所から川に沿って5~6分歩くと洞窟温泉に達する。
川の右岸に大きなトラバーチンがあり、その基部から湧き出した温泉で二次的に溶食を受けてできた洞窟のようである。洞窟は岩屋程度の大きさで、湯船は半分が洞窟内にかかっている。小川温泉元湯が管理しているので良く手入れされている。
洞口の右上部に小さな洞窟が45度ぐらいの傾斜で上方に延びており、そこから湯が流れ下っている。その下に石灰華が成長し、3本の打たせ湯が設置されている。打たせ湯は無色透明でかなり熱いが、湯船は適温になっている。その石灰華を登り、湯の湧き出し口を調べたら、下からは見えないほど奥まったところにパイプがあり、そこから湯が流出していた。しかし小さな洞窟そのものは自然に溶食を受けたものなので、昔はこの洞窟から湯が湧き出していたのであろう。その湯が枯れたのでパイプで他所から引湯して流しているのではないか。上高地入口の中ノ湯にあるト伝の湯という洞窟温泉もそうだった。
トラバーチンの上部に登ると、湯船を真下に見下ろす辺りの壁が、たまねぎの皮のように層状になっていた。これは大昔は、トラバーチンの表面を温泉が流れていた証拠だ。そして巨大なトラバーチンが成長した後に、その内部から新たな湧出がおこり、トラバーチンの基部を溶食したため洞窟ができたものと推定される。
・所在地 富山県下新川郡朝日町湯ノ瀬1
・小川温泉元湯 ホテルおがわ 電話0765-84-8111
写真:小川温泉元湯
常布の滝温泉(2004年頃)
草津白根山の東山腹にある常布の滝温泉は豪快な野湯である。野湯とは人間の手が加えられていない自然の湯のことをいう。草津温泉街の北のはずれから芳が平へ通ずるハイキングコースに入る。歩くことおよそ1時間で常布の滝展望台につく。昔はここに毒水沢から引湯した旅館があり、ここの地名を取って香草温泉と呼んでいたそうである。
ハイキングコースから、右に常布の滝に通じる山道が分かれる。かもしか君などに迎えられながら、20分ほどで目指す常布の滝温泉につく。温泉のある滝は、常布の滝手前の、名も無い高さ5mの小滝だが、幅も広く水量も多いので見ごたえがある。滝そのものが上流から転がってきた巨大な岩ではなかろうか。その左隅、巨大な岩と山の岩盤に挟まれたところが岩屋程度の洞窟温泉になっている。
茶色に濁った鉄分を含んだ温泉が、岩盤から直接チョロチョロと涌き出している。温度はややぬるく40度ぐらいか。湯船も台風で土砂が入ったらしく、かなり浅くなっていた。スコッ
プも持参したのだが掘るのは面倒なので浅いまま入った。岩の天井からは水がボタボタたれてきて首筋などにぶつかると「おお、冷めてえ」と声をたてたくなる、いかにも野性的な湯だ。
・所在地 群馬県草津町(番地不明)
・野湯なので無料
常布の滝温泉
勝浦温泉(忘帰洞)
紀伊勝浦駅からちょっと歩くと船着場。そこからホテル浦島への渡し舟でホテルの入り口へ。地下道をしばらく歩いて行くと洞窟温泉(忘帰洞)の脱衣場に着く。したがって、この穴は人工のトンネル経由で洞窟の奥から入る構造になっている。奥から入るので視線は当然海を向いている。入った瞬間、洞窟の輪郭の中に青い海
が広がる様は格別である。昔、紀州の殿様があまりの美しさに帰るのを忘れたので忘帰洞という名前にしたというのも頷ける。
かなり大きな海食洞なので1つの洞窟の中を仕切って男女別の湯船が作られている。湯船や仕切りの壁が立派過ぎて秘湯と言う感じはしない。洞窟の外側にも波打ち際に露天風呂が作ってあったが、残念ながら湯は張っていなかった。大波の時は間違いなく波に飲まれる位置だ。眼前の海も、紀の松島と言われるほど景色が良い。
S56年頃 ホテル浦島の忘帰洞(海に向かって開いた洞口)
勝浦湾を抱える狼煙岬全体がホテル浦島の敷地なので、この他にも玄武洞と言う洞窟温泉がある。エレベータで岬の山頂に出て大パノラマを見るのも良い。那智の滝も見える。しかし、全体としてレジャーランド的な観は否めない。
忘帰洞からエレベータで昇った岬の展望台より
・所在地 和歌山県那智勝浦町勝浦
・ホテル浦島 TEL0735-52-1011(代表)
壁湯(かべゆ)(時期不明:2000年より前)
この湯は岩屋程度のものでしかないが、本当の自然洞で雰囲気も良いので取り上げることにした。
久大線の豊後森駅からバスで壁湯下車。昔は宮原線と言うローカル線が走っていたが、今はない。最寄駅の宝泉寺駅はバスターミナルになっていた。
壁湯のバス停で降り、谷底に向かってダラダラ下って行くと、福元屋という一軒宿がある。建物のたたずまいからすると、昔は純粋な湯治宿だったのだろう。宿から壁湯まではすぐそこ。
壁湯は川沿いのちょっとした崖の根元に湧く無色透明な湯だ。崖下が川に侵食されて奥行き3mぐらいの岩屋になっている。そこにたまたま温泉の湧出口があったので、川に面した側をせき止めて湯船にしたそうである。
そんな成因なので奥行は短いが横長の湯船があり、その底から湯がこんこんと湧き出している。湧出口は足を思いきり突っ込んでもまだ届かないほど深い。少々ぬるいので長湯せざるをえない。これがまた同浴者と話のはずむきっかけになる。
昔は、この湯に浸りながら宮原線の最終列車の明かりが山間に消えていくのを見送るのが乙な入り方だったそうである。冬の寒い時に行くと、目の前の町田川からもうもうと白い湯気が立っている。ここも混浴だが、宿から壁湯にゆく手前に塀で囲まれた女性専用の露天風呂があったような気がする。
・所在地 大分県玖珠郡九重町町田62-1
・福元屋 TEL09737-8-8754
夏油(げとう)温泉
北上駅から夏油行きのバスに乗り終点で下車。本格的な湯治場──と言っても今は大半が 一般客相手の普通の旅館になってしまったが。バスを降りたら夏油川を橋で渡り、小沢に添って15分ほど歩くと、右手が小さな滝になったところに目指す穴の湯がある。
洞口も洞内も壁は石灰華でかなり白い。昭和初期のころの坑道の跡だそうだが、目的の鉱石の代わりに温泉が出たので洞窟温泉にしたそうである。穴は真っ直ぐ伸びているが、洞壁はかなり凸凹している。ぬるく・浅い湯の中を歩いて行くとだんだん蒸し暑くなる。最奥部に人が座れるほどの深さの湯船があり、湯はそこから湧出している。照明は無いので奥は真っ暗。当然のことながら混浴。
夏油には穴の湯のほかにも川原にそれぞれ趣の違う露天風呂があるので梯子すると良い。それで体がほてったら、上流にある日本一大きいという石灰華丘(天然記念物:高さ23m)を見に行くと良い。昭和40年代まではこの石灰華丘の頂上に天狗の湯と称する露天風呂が作ってあったが、今では取り壊されている。
・所在地 岩手県北上市和賀町岩崎新田 夏油温泉
写真:夏油温泉の穴湯(S44)
写真:夏油温泉の天狗の湯(S44)
写真:夏油温泉(自炊湯治宿(S44))
仙仁(せに)温泉(時期不明)
長野電鉄の須坂駅から仙仁温泉行きのバスの終点。岩の湯という一軒宿。洞窟は宿の裏山に開いており、その入り口を包むように建物が建っている。宿の中から岩の湯に入ると、建物の外に出た感じがしない。入り口は男女別だが洞
窟に入る部分で合流している。
洞窟の形はいかにも不規則で自然洞らしいが、入り口部分の洞壁は人工的に掘削したもののようである。穴は途中で左に曲がっており、奥に行くにしたがって細くなる。照明は途中までなので、奥部はかなり暗い。洞底はギザギザの岩が突き出しているので裸足で歩くには少々痛い。そこを温泉がザーザー流れ下っているので一寸した沢登り気分が味わえる。最奥部の岩の隙間から湯が流れ出している。かなりの湧出量である。したがって、湯に浸れるのは洞窟の入り口部分だけである。
昔は岩の湯だけの入湯も可能だったが、今では宿泊客しか入れないそうである。しかもその宿泊料がべらぼうに高い。
・所在地 長野県須坂市仁礼3159
・仙仁温泉岩の湯 TEL026-245-2453
沼尻(ぬまじり)元湯の洞窟の湯
沼尻温泉に行くバスはないのでマイカー利用となる。猪苗代駅からR115を土湯トンネル方向へ進み、若宮で中の沢温泉方向へ右折、右折してすぐ沼尻温泉へという看板で左折する。
沼尻温泉からスキー場のゲレンデの中の砂利道を車で10分ほど登ると駐車場につく。ここから安達太良山登山道が2本分かれている。1本は尾根道経由、もう1本は白糸の滝を経由する硫黄川沿いの道である。沼尻元湯へは硫黄川沿
いの道を行く。
途中、白糸の滝を左手に見ながら約20分で洞窟湯に到達する。登山道沿いのパイプラインは沼尻元湯から沼尻温泉に湯を送っている大切なものなので、上を歩いたり足をかけたりしないようにしよう。
登山道の右側の藪の中には何ヶ所か横穴がある。この横穴の先は坑道につながっているのでケイビング気分も味わえる。キャップランプがなければ入らない方が良い。
洞窟温泉は見過ごしてしまいがちだが、川が左手を流れていたのに、右手を流れるようになった所の下にある。言い換えれば、川がトンネルとなって登山道の下を通過しているのである。
川上から川に降りてみると、まず、大きな岩が川の上にかぶさっているブリッジを潜り抜け(今はこの大岩が流され、ブリッジはない)、 続いて直ぐに約30mの洞窟になる。洞口左側に人一人入れるほどの人工穴も見られる。
11月に行った時の湯温は30度。洞口には氷柱が下がり、風の吹き抜もかなりなものである。いったん湯に入ると寒くてなかなか上がれない。これは洞窟内で湯が湧きだしているわけではなく、上流の源泉地帯で湧き出した湯が川湯となって流れているだけなので、ここまでくる間に温度が下がるからである。
実際に入ってみると、洞窟温泉というよりはトンネル温泉と言った方がよい。湯は洞底を舐めるように流れているので寝湯で入るしかない。洞壁には削岩機で開けた穴が並んでいるところもあるので人工のトンネルであることは明らか。この湯は紅葉の季節に訪れた方が良い。途中にある白糸の滝など、紅葉と一体となって一幅の絵になっている。
・所在地 福島県耶麻郡猪苗代町 野湯なので無料
写真:沼尻元湯(洞窟温泉)
沼尻(ぬまじり)元湯の滝湯
滝湯に行くには、白糸の滝の手前で硫黄川めがけて70 ~80mほど急なガレ場を下る(注参照)。硫黄川に降り立ったら上流へ少し登ると、右側から湯気を上げながら沢が流れ込んでくる。滝湯はこの沢を登ったところにある。
(注)2016年現在、このガレ場は雑草や灌木で覆われ、それらをかき分けて下ってゆく状態に変化した。ガレ場を転げ落ちる心配は無くなったが、猛烈な藪漕ぎを覚悟しなければならない。それにしても、あの凄惨なガレ場をこのような緑で覆われた斜面に変えた治山・治水活動に頭が下がる。
硫黄川まで下ったら上流側に50mほど左岸をへつってゆく。硫黄川は白濁した泉質だが、左岸側から、やや青みがかっ小さな湯川が流れ混んでくる。あきらかに泉源が異なっている。その沢の上方を見渡すと岩壁に開いた穴から湯が流れ出しているのが見える。
大岩のゴロゴロした急な沢を50mほど登ると岩壁にあいた穴から湯が流れ出し、5mぐらいの湯滝になっている。この湯滝の左側の岩場を登ると湯の流出口(洞口)に達する。岩がはがれそうなところがあるので注意を要する。洞口は高さ2m、幅1mだが、奥は2m×2mの大きさで奥まで続いており、湯気の立ち込める奥から豊富な湯が流れ出している。洞口付近には支保工に使った丸太も残っているので、人工の坑道であることが分かる。
洞窟内の湯川も深さ30cm ぐらいあるので寝湯をすることができる。洞窟内から洞口を見ると宙に浮いているような感じで湯に浸れる。
帰り道で出合った地元の物知りの話によると、「滝湯の穴は硫黄鉱山の水抜き穴だ。昔は水だったが、最近だんだん温度が昇がり、お湯になった」とのこと。上記洞窟温泉の上流側洞口付近に人一人入れる穴が開いていたので、滝湯の坑道がそれに続いているのかも知れない。
・所在地 福島県耶麻郡猪苗代町字沼尻
・沼尻元湯 野湯なので無料
写真:滝湯の流出口
写真:滝湯の内部から洞口を望む
ピリカ鍾乳洞温泉(2003年9月)
北海道今金町奥ピリカ温泉にある竪穴の鍾乳洞の底に湧く温泉である。鍾乳洞の中に温泉が湧くところは日本中でここだけである。竪穴なので危険なため入洞禁止になっている。学術調査目的の場合は、今金町教育委員会に申請すれば入洞許可をもらえる場合がある。
鉄道の最寄駅は長万部or国縫であるが、バスはないのでマイカーで行くしかない。奥ピリカ温泉駐車場のすぐ脇の斜面に開口している。外が寒いときは洞口から湯気が立ち上っている。
洞口直下は3mほど垂直な壁であるが、それより下は傾斜45度ぐらいの斜洞となっている。ホールド・スタンスは豊富にあるが、ザイルは必要である。斜洞を15mほど降りると、温泉プールに達する。プールの底はそのままの傾斜で深くなっているのが、澄んだ青い温泉を通して見える。温泉が湧いているだけあって洞内は温かい。
鍾乳洞のある山体のすぐ脇に露天風呂がある。同一泉源から、洞内と露天風呂の両方に流入していると考えられる。温度は露天風呂のほうが2℃高かったので、露天風呂の方が泉源に近いと思われる。また、洞内の温泉プールの水は露天風呂とは反対方向に流れているので、駐車場の下あたりで谷川に注いでいるのではない
か。
現在の水面は大きなノッチ面すれすれに広がっているので水面の全貌は見えないが、直径15mぐらいの大きな温泉プール(深さは不明)といわれている。この鍾乳洞の構造を単純化して言えば、ゴルフのドライバーのようなものである。シャフトの部分が洞口からの斜洞であり、ドライバーの部分が温泉プールである。
・所在地 北海道瀬棚郡今金町美利河
写真:ピリカ鍾乳洞温泉:温泉プール
写真:ピリカ鍾乳洞温泉:ph 測定中
なお、写真の背後に写っている紐のようなものは蛇の抜け殻で、時期によってはプールサイドに蛇がうようよしているときもあるとのこと。幸い、私が入ったときは蛇はいなかった。
ト伝(ぼくでん)の湯(時期不明)
上高地に行く途中の釜トンネル手前のバス停 「中の湯」で下車。中の湯売店に寄り、おじさんから鍵を借りて、国道の橋を対岸に渡る。その橋のたもと右側にある小屋の扉を開けると「ト伝の湯」がある。
小屋の中は8畳位の脱衣所になっていて、そこから10mくらいで岩屋程度の洞窟がある。この洞窟は洞床が窪んでいて奥から湯が沸いている。中は湯船の形に掘り込んであり、一部はコンクリートで止めてあった。洞口から光も入り、湯に浸かっていると中々いい気分である。
見た感じは洞窟内で温泉が湧出しているようではあるが、確認できない。温泉をパイ プで引き込んでいるだけかもしれないが、一度は訪れてみたい湯である。
なお、「ト伝の湯」について、中の湯のHPから引用すると、『温泉の凝固作用で自然にできた洞窟を少し改良した大変珍しい風呂です。鉄分が多く切り傷,疲労回復に効果があります。名の由来は初代継太郎翁が剣豪:塚原ト伝と宮本武蔵との鍋釜試合の一説より命名したものであります。武田信玄が美濃攻めで斎藤道三と戦った場所が安房平。佐々木成政古事、雪中行軍もこの道であるとの説も有力視されております』とのことである。
・所在地 長野県南安曇郡安曇村4467 中の湯
・中の湯温泉旅館 TEL0263-95-2407
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