写真01「ブルーラグーン」 100m四方はあろうかという大露天風呂。地熱発電所で使った蒸気をお湯に戻して注いでいるので、場所によって湯温が異なる。
写真02「プセドウ」 一回の噴火だけで終わってしまった小火口が折り重なって残っている。しかも、その火口が浸食も受けず、完全な姿で残っているという、貴重な地形。アイスランド北部のミーバトン湖岸にある。
写真03「グロウタギャウとクレータ」 ミーバトン湖の近くにあるグロウタギャウの裂け目。ギャウとはマントル対流が地表に達したところにできる裂け目である。この裂け目の底から温泉が湧いていて、洞窟温泉になっている。
写真05「洞窟温泉入口」 なんとも荒々しい入口である。野湯好きにとっては期待が最高潮に達する。
写真07「グロウタギャウの洞窟温泉」 湯はゆっくり流れていたのでたまり湯ではない。幅は4mぐらいだが、急激に深くなり、最深部は背が立たないほど深い。湯温は那須鹿の湯の一番熱い湯と同じ感じである。入って直に手足がしびれてきた。たまたま来合わせた欧米人観光客が「ギャー」と言っていた。こんなに熱い湯に入る日本人はクレイジーだと思われたかも。
写真09「アスキャにゆく渡河地点で水深を測る」 アスキャとはアイスランド中心部にある、火口湖が温泉になっているところである。環境が月面にそっくりなので、アポロ計画の際、ここで訓練を行ったとのこと。我々がチャーターした乗用車クラスの四駆では、そのずっと手前の渡河地点で前進を阻まれてしまった。最低でもランドクルーザークラスでないと無理なようである。
写真11「アスキャ入り口にある名もないクレータ」 アスキャから撃退されたので時間が余ってしまった。アスキャ入り口にある半分壊れかかったクレータに車で入ってみた。道はないが締まった砂地なのでタイヤがめり込むこともなく中まで入れた。アイスランドにはこのようなクレータが山ほどある。
写真13「デティフォスの滝」 アイスランドを一周するメインの国道R1より北側にある。高さ50m、幅160mだが、ヨーロッパ一の水量を誇ると言われるだけあって、その迫力に圧倒される。しかも滝の周辺には立ち入り禁止の柵や看板などない。アイスランドの哲学として、「危険は自己責任で行動されたし」というのがあるのだろう。
写真15「クラプラの地熱発電所」 周辺の地下井で汲み上げた蒸気を発電所に送るパイプが四方から集まっている。のちに知り合った地熱発電所の技師が内部を案内してくれたが、この地熱発電所のタービンは日本製(三菱重工・川崎重工)だった。床はまだかなり空きスペースがあったので、さらにタービンを増設するのだろう。
写真17「クラプラ地熱地帯の地形」 発電所内に飾ってあった航空写真の流用で申し訳ない。クラプラは今でも溶岩が流れ出している活発な地熱地帯である。パイプが十文字に集まる部分にあるのが発電所。手前はビティという名の火口湖。この写真の右側に近年流れた黒い溶岩流が続いている。その溶岩流の様子を次に紹介する。
写真19「クラプラの新しい溶岩流」 黒い部分が3年前に流れた溶岩である。アイスランドの溶岩は粘性が少なく水のように流れるので、このようななめらから溶岩原が形成される。
写真21「溶岩が湧き出した穴」 そのままの姿で残っているところが素晴らしい
写真23「クラプラ溶岩流のまだ熱い穴」 溶岩流の端で溶岩洞を見つけた。入口に苔が生えているのでもう入れるだろうと入ってみたが、熱くて熱くて、とても入れる状態ではなかった。
写真25「内陸部の避難小屋」 内陸部のF906沿線にある避難小屋。アイスランドでは天候不順等で車が走れなくなることはたびたびある。そこで、人家の少ない北部や内陸部の道路には避難小屋が設置されている。これは一番小さい方の避難小屋で、内部の広さは3畳ぐらいのもの。ベッド一つ、太陽電池利用の無線通信機が設置されている。西洋の小屋らしく、聖書も置いてあった。
写真27「浸食の始まり」 小学生の理科の教材にうってつけ
写真29「七段の滝」 アイスランドの南東、国道R1の脇に落ちる名もない滝。滝の一段一段が溶岩流の厚さに相当する。全部合わせて150mぐらいの高さになる。
写真31「氷河湖ヨークルスアウルロウンを巡る遊覧船」 この遊覧船は水陸両用で、陸上の桟橋で客を乗せ、そのまま走って氷河湖に入る。
写真33「遊覧船で氷河湖を巡る」 もっと氷河が流れ込んでいる近くに寄ってもらいたかったが、氷河が崩れてくると危険なので、この程度の距離からしか見られなかった。でもいろいろな形や色の氷山があり、アザラシも泳いでいて楽しかった。
写真35「スタフカフェットル氷河の舌端」 国道R1から見える。ここの氷河は均整の取れたいい形をしている。簡単に氷河の表面に登れそうだが近づいてみると、なかなか手ごわい。
写真37「氷河の表面」 氷河の表面はこのように鋭く波打っている。氷なのでアイゼンをつけていなければ危険である。氷河に乗り移るところもシュルンドが開いていたり、氷の壁が高くて登れないところが多い。
写真39「ランドマンナロイガルへの道1」 アイスランド内陸部の道路はF道路と言って、未舗装で、原則として橋がない。河にぶつかったらこのように渡河するしかない。ここは深さ20cmだったので、乗用車タイプの四駆でも渡れた。
写真41「ランドマンナロイガルへの道2」 国道R1からランドマンナロイガルという川湯までは、こういう道を約3時間走ってゆく。アイスランドではごくありふれた景色だが、日本人から見れば「絶景」である。
写真43「ランドマンナロイガルの川湯」 この川が温泉になっている。ここで白濁した硫黄泉の川と、無色透明温泉の川が合流しているので、川湯の半分が白くなっている。湯加減はちょうどよい。たまたま地元の酪農家親子が入浴に来ていた。川岸に脱衣場の手すりはあるが、周りから丸見えである。
写真45「デイルホウラウェイ」 南岸にある高さ100mの海食崖で、ここも垂直な崖の上に手すりなどない。ここは極彩色のホフン鳥が見られるというので寄ったのだが、残念ながら見られなかった。時期が悪かったのかもしれない。
写真47「セルフォスの滝」 南岸の海岸線からちょっと入ったところにある。付近は一面の牧草で、60mの落差のある滝が水量豊富に落ちている。おまけに虹までかかり最高の出迎えだ。この滝の滝つぼで、60cmほどの鮭を釣り上げている人を見た。虹の上の白い点は羊さんである。カモシカしか行けないような急斜面でも草があれば、羊さんも勇敢にチャレンジするようである。
写真49「セリャントフォスの滝」 ここは滝の裏側が大きくえぐれているので、裏側を回れる面白い滝である。国道からもそう遠くないので、ぜひ寄ってみよう。
写真51「溶岩に生えた苔の絨毯の上を歩いて洞窟に」 アイスランドに木はほとんどないが、苔が生えているところは多い。この苔の絨毯は厚さ20cmぐらいあり、まるでスポンジの上を歩いているようだった。
写真53「溶岩洞入口」 溶岩洞の天井が崩落して入口が開いた穴。
写真55「ヘイマエイ島行の飛行機」 16人乗りの、なんとも小さな飛行機。レイキャビックからヘイマエイまで30分ぐらいである。
写真57「割れ目内で固まった溶岩」 ヘイマエイ島は1968年に大規模な割れ目噴火が起こり、流れ出した大量の溶岩で、ヘイマエイの町が1/3ほど埋まってしまった。その割れ目内で固まった溶岩が残っていた。
写真59「ヘイマエイの町」 町の右手1/3ほどが溶岩で埋められた様子が分かる。その先の水路がヘイマエイ漁港で、その入口も溶岩でふさがれそうになった。漁業の町としては漁港が命なので、ヨーロッパ中から消防艇が駆けつけ、一斉に海水を溶岩にかけて前進を食い止めたとのこと。
写真61「ゲイシール間欠泉の湯釜」 沸騰した湯が噴き出す間欠泉の湯釜の近くまで一般観光客が入れる。熱湯を浴びても自己責任である。
写真63「熱湯(間欠泉)が噴き出した瞬間」
写真65「グトルフォスの滝」 ありふれた観光地だが、この滝の眺めは素晴らしい
写真67「見事な溶岩鍾乳」 アイスランドの溶岩は粘性が低いので、溶岩洞が形成されたとき、天井から溶岩が水滴のように無数にしたたり落ちたのだろう。天井から無数のストローがぶら下がっているようである。
写真69「溶岩洞にできた天然ブリッジ」 溶岩洞の天井が2か所で崩落し、その間が天然ブリッジになった。下から見るとヒビだらけでいつ崩落しても不思議ではない。こんな天然ブリッジを渡る猛者もいた。
写真71「一面の氷に覆われた氷穴」 床の氷の厚さも並大抵ではない。
写真72「バックライトに光る氷筍」 上から滴る水滴は凍り付いて氷筍になる。後ろからライトを当てると、なんとも幻想的である。
写真73「アイスランドのど真ん中にあるなんとかの滝」 アイスランドを南西から北西に貫くF92の中間あたりにある。アイスランドのギャウはおおむねこの方向に走っている。高さは30mぐらいだが、水量がすごい。おまけに滝の左右にある柱状節理が見事である。
写真75「ディムボルギルにある溶岩洞の残骸」 溶岩洞の壁は緻密な溶岩で覆われている様子が分かる。
写真77「グロウタギャウの秘湯」 垂直な木のはしごで、深さ14mのギャウの底に降りると、最高の野湯がある。
写真79「グロウタギャウの秘湯」 湯は無色透明、無味無臭。ちょうどよい湯温の最高の野湯である。ここの湯もゆったり流れていた。幅は2m、深さは3mあるので、湯の底まで潜るべくシュノーケルを持参してきた人もいた。上に見える木の梁が脱衣場である。
写真81「キョルルの露天風呂」 アイスランドの北西内陸部にあるキョルルの露天風呂である。熱い湯と水が大きなホースで湯船脇に置いてある。これを適当に出し入れして湯温を調節するようになっている。私が日本式に素っ裸で入ったら、アイスランド勢も素っ裸で入ってきたのには驚いた。ここに行くにはF道路(F35)のご厄介にならねばならない。この流れを少し遡ると地熱地帯があり、いろいろな温泉形態にお目にかかることができる。
写真83「キョルルの地熱地帯にある噴気孔」 露天風呂の上にある地熱地帯は、このような噴気孔や、温泉が湧き出す池が多数あり、それぞれ趣が違って面白い。
写真85「F35から眺めるラング氷河」 キョルルへはこの氷河に沿って登ってゆく
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