2018.11.17~18にかけて、日本秘湯に入る会の総会が伊豆・大滝温泉で開かれたので参加した。往きは全部鈍行で河津まで。朝が早かったので横浜を寝過ごし、みなとみらいから横浜に戻ったら予定の電車に乗り遅れた。河津で予定より1時間後のバスに乗り新道の天城トンネルで降りた。旧道の天城トンネルまで岩のゴロゴロした悪い道を登り、旧天城トンネル(写真02)に着いたのは11:43になっていた。駆け足で天城トンネルを見て、天城峠に登ろうとしたがもう13:00に近かったのであきらめてバス停に下った。(後で、これは時計を1時間見間違えていたことが分かった)
写真02 旧天城トンネル
13:03発の河津行きのバスがなかなか来ない。イライラしながら待っていたら、25分ごろになってやっとバスが来た。水垂で降りて、河津七滝を上流から下ってゆく。釜滝までの道はかなり急な下りだった。以前(といっても、もう何十年も前)より道が整備され、木製の階段が増えていた。
釜滝は10m以上ある水量豊富な滝で見ごたえがある(写真04)。滝つぼの周囲は柱状節理の岩で囲まれている。それより下流の、エビ滝、蛇滝、初景滝など、みな踊り子の像が設置されていて演出過剰と言う感じがする。大滝(おおだる)に降りる道に入るところで腕時計を見たら13時ちょっと過ぎだったので、時計を一時間読み違えていることに気が付いた。これなら旧天城峠に登れたのに残念なことをした。
写真04 釜滝
出会いの滝はこんなに柱状節理が見事だったとは記憶にない(写真06)。大滝の真上まで行って木々の間から野天風呂の写真を撮った。予定よりも1時間早く天城荘に着いた。まだ受付も準備中だった。ロビーで待っている参加者の中に外国人がいたので英語で話しかけたら流ちょうな日本語で答が返ってきた。アメリカ人とのこと。ハンドルネームは露天風呂さん。これまでも秘湯に入る会の掲示板でこの名前は見てきたが、外国人だとは思わなかった。
写真06 出会いの滝の柱状節理
受付が終わり、割り当てられた部屋に入り、荷物を置いて、早速大滝滝つぼ周辺に散らばる露天風呂に入りに行った。立ち寄り湯の客の入り口が以前とは別なところにできていた。旅館から滝つぼまで下りてゆく途中に新しい洞窟風呂(写真08)ができていた。
写真08 新しくできた洞窟風呂
今日の総会は参加者が60名以上となったので天城荘(写真10)が全館貸切である。入浴者はみな仲間なので気楽である。早速滝つぼ周辺の露天風呂(写真12)と昔からある洞窟風呂を梯子した。洞窟風呂はレンズが曇ってしまって写真を撮ることができなかった。大滝は高さ20mなので落水が巻き起こす風も強い(写真14)。湯めぐりの都度、露天風呂から出ると強烈な寒さにさらされる。14:30~16:30まで、いろいろな風呂に入っていたら湯疲れしてしまった。
写真10 河津大滝の老舗:天城荘
写真12 大滝を望む露天風呂
写真14 大滝の起こす風
総会も終わり18時から懇親会。たまたま座った席がセニョーラさんの隣だった。いつも当方の投稿に「いいね」をつけてくれる人なので話が弾んだ。当方の対面に座っている「とろろおやじ」さんとも話が弾んだが、セニョーラさんの旦那様とは知らなかった。あちこちに話の輪ができて賑やかだ。20:30一次会終了。
宿の人に「明日は登山するので、弁当を作ってもらいたい」と頼んだら、「そういうことはやっていません」とのこと、当方が「困った」というそぶりをしていたら、「地下の自動販売機でパンぐらいは買えます」というので、地下に行ってパンと菓子をいくつか買った。21:00から別部屋で二次会とのことだったが、一旦部屋に帰ったら湯疲れで寝込んでしまった。
翌日は9:15発のバスで八丁池へ行き、天城を縦走して伊東に抜けるつもりだったが、旅館前で全員集合の写真を撮っているうちに、バスが来てしまった。慌ててバス停に向かって走ったが間に合わず。埼玉から来た会員さんが親切にも「車で送りましょう」と言ってくれたが、この辺の道に詳しい会員さんが「八丁池への道は一般車通行禁止で入れないよ」と教えてくれた。しかたないので、所要時間が2時間余分になるが、新天城トンネルのバス停まで車で送ってもらうことにした。
9:40頃新天城トンネルについて、2時間を挽回するため、早速ガタガタと歩き出した。旧天城トンネル口の右脇から峠への登山道がついていた。10:27天城峠着(写真15)。ここから左に折れて八丁池に向かう。八丁池まではバスの予定だったので地図がない。道標を確かめながらアップダウンを繰り返して進む。
秋も深まっているので紅葉の落ち葉が地面を埋めている。登山道と山肌の区別がつかないとろが多くなった。八丁池までは尾根道だったはずという思い込みで進んでいったら、どこかで道を外れたらしく、いくら探しても、登山道も道標も見えなくなってしまった。幸い、ブッシュはひどくないので、そのままピークに達するまで登った(写真16)。ピークに達したら、右手下方から人の声が聞こえてきた。そちらの方向に向かって落ち葉や藪をかき分けながら下ったら、自動車道路に出た。そこには、「寒天橋へ600m、八丁池へ1.6km」という道標が建っていたのでホッとした(12:26)。
写真15 天城峠
写真16 登山道から外れた尾根筋を登ってしまった
そこから八丁池に向かって自動車道路をガツガツ歩いた。バスが入るにしてはおそまつな道路だなと思いながら歩いてゆくと、12:50、八丁池が見下ろせる峠に着いた。池の反対側に弁当を食べるのによい草原が見えたのでそこまで歩いた。13:10、草原着(写真18)。この時間では天城を越えて伊東へ抜けると途中で暗くなってしまうので、寒天橋へ戻ることにした。その分、ゆっくり昼食。
写真18 八丁池の草原
八丁池にはそれなりの人が来ていた。後ろの山道から登山者が三々五々出てくるので、万次郎・万三郎に続く道なのだろう。八丁池を14時に出発して寒天橋へ。帰りは地元河津町から来たと言う熟年団体と一緒に下った。最後は結構急な道を下ったら、14:44八丁池口というバス停に着いた(写真20)。バスは八丁池まで入るのではないことが分かった。25000の地図では八丁池まで自動車道路が続いていたので、てっきり八丁池までバスが入ると思い込んでいた。
写真20 八丁池口バス停
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