雨飾温泉(梶山新湯)

 糸魚川の南方に海谷三山と呼ばれる岩稜むき出しの駒ヶ岳・鬼が面山・鋸岳が聳えている。その山中に「梶山元湯」と呼ばれる洞窟状の野湯があり、道不明瞭なうえ危険も伴うので、野湯愛好家の間では一つの聖地になっている。2004年7月にその梶山元湯にアタックすべく、日本秘湯に入る会の仲間と出かけた。

 初日はベースキャンプとも言うべき「梶山新湯」に泊まった。当時は「梶山新湯」と呼ばれていたが、今では雨飾温泉と名乗っているようだ。梶山新湯に行く途中、梶山元湯がある谷間を囲む岩壁が見えた(写真04)。

        写真04 梶山元湯を囲む岩壁

 梶山新湯(写真06)に着いたら、フロント(写真07)には日本秘湯を守る会の提灯がかかっていた。部屋に荷物を置いて、早速、露天風呂(写真10)と内湯(写真11)を回る。夕食で食堂に行ったらかなり多くの宿泊者がいた。献立は写真12。ここは雨飾山の北の登山口なので登山者が多い。あちこちのテーブルで日本百名山が話題になっていた。

        写真06 雨飾温泉(梶山新湯)

       写真07 雨飾り温泉のフロント

        写真10 露天風呂(都忘れの湯)

            写真11 内湯

          写真12 夕食の献立

 夜、部屋で寝床に潜ったら、天井がなく屋根裏の太い梁が丸見えである(写真13)。夜中、屋根に激しく雨がぶつかる音が聞こえてきた。これでは明日は絶望かと意気消沈する。

        写真13 屋根裏の太い梁

    写真14 梶山元湯のある駒ヶ岳は厚い雲に覆われていた

 朝起きてみたら、対面の駒ヶ岳が厚い雲に覆われ(写真14)、雨もかなり降っている。梶山元湯への道は、不明瞭・薮漕ぎ・一部沢登りがあるとのことなので、今回はあきらめ、翡翠峡と蓮華温泉を回ることにした。

(注)2か月後に、小谷温泉→雨飾山→梶山新湯のコースで、梶山元湯に再チャレンジしたが、そのときも肝心の日に豪雨となり、またも梶山元湯はお預けとなった。(本HPの登山→雨飾山のページを参照)

 大糸線の根知駅まで下り、小滝駅から小滝川に沿って林道を登る。翡翠峡についたらすごい絶壁が聳えている(写真16)。この絶壁から崩れてきた岩が翡翠の原石らしい。説明看板に翡翠の原石が散らばっている位置が赤く表示されていた(写真18)。実際場面はこのように大きな岩(写真20)が転がっているだけなので、とてもこのままでは翡翠として鑑賞の対象にはならない。

      写真16 翡翠峡の絶壁

         写真18 翡翠原石の説明板

         写真20 実際の翡翠原石

 また大糸線まで引き返し、平岩駅から右手に入る道を登る。この道はかなり運転テクニックを要する。この道の終点に蓮華温泉(写真21)がある。三国一の湯(写真22)、黄金の湯(写真24)、地獄、薬師の湯(写真26)を回ったが、有名な割にはたいしてパンチのある湯はなかった。

         写真21 蓮華温泉ロッジ

          写真22 三国一の湯

           写真24 黄金の湯

           写真26 薬師の湯

トップページに戻る場合は、下の「トップページをクリック」